※施設メンテナンスのため2024年秋頃まで休館
2010年4月6日、東京丸の内に三菱一号館美術館が開館した。三菱一号館は、三菱が丸の内に建設した初めての西洋風オフィスビル。1894(明治27)年、開国して間もない日本政府が招聘(しょうへい)した英国人建築家ジョサイア・コンドルによって設計された。
当時は三菱合資会社の銀行部などが入りにぎわいを見せていたが、1968(昭和43)年に老朽化のため解体。その三菱一号館が40年余りの時を経て、コンドルの原設計にのっとって同じ地によみがえり、美術館として開館したのだ。全館に19世紀後半のイギリスで流行したクイーン・アン様式が用いられ、近代的なビルが建ち並ぶ丸の内で異彩を放っている。
この三菱一号館が目指すところは、主に、都心にある美術館として街歩きの拠点となることと、100年の歴史を未来に継承することで、主に19世紀近代美術を中心とする展覧会を開催している。