コンテンポラリーアートの収蔵庫を併設したリノベーションホテル「カイカ トウキョウ バイ ザ シェア ホテルズ」内のギャラリーで、水戸部春菜の個展が開催。「状態の記録」をテーマに、一つの客体に対し多媒体からしなやかで力強いストロークで描く作家の新作が並ぶ。
水戸部は1995年神奈川県生まれ。2018年東北芸術工科大学デザイン工学部グラフィックデザイン学科卒業。2020年に第23回岡本太郎現代芸術賞(神奈川県)に入選するほか、静岡や岐阜などでレジデンスプログラムに積極的に参加するなど、注目を集める作家だ。
そぎ落とされた輪郭やモノトーンでシンプルな構図から、曖昧さを感じさせるような線の表現や色使いに進化した作品を楽しみたい。