1956年に72歳で亡くなるまで制作を続けた、女性画家マリー・ローランサン(Marie Laurencin)と、同時代の芸術家たちを紹介する展覧会が「アーティゾン美術館」で開催。キュビスムの画家として活動した初期から、最晩年に手がけた大作「三人の若い女」に至るまで、幅広い画業を紹介する。
20世紀前半のパリで、絵画や彫刻、詩や文筆、舞台装置や舞台衣装のデザインも手がけて活躍したローランサン。本展は、同館の所蔵作品35点に加え、世界で唯一の専門美術館である「マリー・ローランサン美術館」など、国内14の美術館の協力により実現した。ローランサンと同時代に活躍した、ピカソやジョルジュ・ブラック(Georges Braque)、藤田嗣治らの作品も併せて展示する。
透き通るような白肌の女性像や、淡い色使いが印象的なローランサン作品の魅力を再発見する機会となりそうだ。