1. 漫画家・森薫と入江亜季 展
    森薫『エマ』7巻扉絵/ⒸKaoru Mori ⒸKADOKAWA CORPORATION
  2. 漫画家・森薫と入江亜季 展
    ©Aki Irie入江亜季 本展描き下ろし
  3. 漫画家・森薫と入江亜季 展
    ©Kaoru Mori森薫 本展描き下ろし
  4. 漫画家・森薫と入江亜季 展 ―ペン先が描く緻密なる世界
    画像提供:世田谷美術館メインビジュアル
  5. 漫画家・森薫と入江亜季 展
    ⒸKaoru Mori ⒸKADOKAWA CORPORATION森薫『乙嫁語り』第10話「布支度」
  6. 漫画家・森薫と入江亜季 展
    ⒸAki Irie ⒸKADOKAWA CORPORATION入江亜季『北北西に曇と往け』第1話「荒原の雲はすぐ過ぎる」
  7. 漫画家・森薫と入江亜季 展
    入江亜季『乱と灰色の世界』第1話「ちいさな乱」/ⒸAki Irie ⒸKADOKAWA CORPORATION
  8. 漫画家・森薫と入江亜季 展
    ⒸKaoru Mori ⒸAki Irie ⒸKADOKAWA CORPORATION森薫『乙嫁語り』&入江亜季『乱と灰色の世界』合作

漫画家・森薫と入江亜季 展 ―ペン先が描く緻密なる世界―

  • アート
  • 世田谷文学館, 芦花公園
広告

タイムアウトレビュー

漫画家の森薫と入江亜季は同時期にデビューし、『コミックビーム』『ハルタ』『青騎士』と同じ雑誌で連載を重ね、ともに成長してきた。アナログの手描きにこだわり続けるという共通点もあり、繊細な線で描かれるキャラクターやダイナミックさと精緻さを持ち合わせた背景など、力強く観るものの心に残る作品世界を創り上げてきた二人だ。

同展では、原画とともに、同人誌時代の作品やイラストレーション作品、机周りや創作メモ、取材の様子など執筆の現場も紹介。物語の世界はもちろん、一枚の原稿が生まれる道程まで紹介する。

森薫の代表作といえば、ビクトリア時代の身分を越えた恋物語を描いた『エマ』、細部まで描きこまれた中央アジアの風物と美しい花嫁たちが登場する『乙嫁語り』が挙げられる。いずれも異様なまでの描き込みと小道具や紋様一つに対してまで妥協を許さない情熱によって、まるでその場にいるかのように錯覚させる情景描写と、当時の時代背景を巧みに取り込んだ王道のロマンス展開で多くのファンを虜にしてきた。

入江亜季の少女漫画的なタッチと端正なコマ割りによる「レトロモダンファンタジー」とでもいうべき世界観は、デビュー作である短編集『群青学舎』(2006年から連載)から確立しており、メルヘンから現代恋愛劇まで、独自の切り口とタッチで青春期の人々を描き、『乱と灰色の世界』、『北北西に曇と往け』と異なる世界観でファンを増やし、魅了し続けてきた。美しい線画と華麗なコマ割りやセリフが織りなす綾は必見だ。

※10~18時(ミュージアムショップは17時30分まで)/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)、2024年12月29日~2025年1月3日/入場料は1,000円、65歳以上・大学・高校生600円、小・中学生300円

詳細

住所
世田谷文学館
東京都世田谷区南烏山1-10-10
Tokyo
アクセス
京王線『芦花公園』駅(南口)徒歩5分

イベント詳細

広告
関連情報
関連情報