日本を代表するグラフィックデザイナー、和田誠の展覧会が開催。多岐にわたる作家の仕事の中から「映画」にテーマを絞り、作家との関係を紹介する。
和田は中学生の頃にアメリカ映画、高校生の時はヨーロッパ映画や日本映画への関心を深めた。と同時に、「国立近代美術館」で催されていた「世界のポスター」展(1953年)を訪れて以降、映画のポスター制作を始める。多摩美術大学在学中に映画「夜のマルグリット」の手書きポスターで、日宣美賞を受賞。大学卒業後、約半世紀近くにわたってデザイナーとして活動する傍ら、映画ポスター、映画所の装丁・挿絵などを手がけるようになる。
展示は5つの見どころに分かれており、作品展示以外に、4つの長編娯楽作品映画を制作した映画監督としての和田の姿や、その映画音楽や主題歌などを聞ける音楽展示のコーナーもある。
仕事場が映画館だったという和田の人生を鑑賞しに訪れてみては。