谷中のコンテンポラリーアートギャラリー「スカイ ザ バスハウス」で、4年ぶりとなる森万里子の個展「古事記」が開催中だ。神話から着想を得た作品群によるインスタレーションや、イタリア・ベネチアで公開される新プロジェクトに関する展示が発表されている。
AR(拡張現実)を用いたミックスリアリティーの体験型インスタレーション『Kojiki Installation』は、日本各地に存在する「磐座(いわくら)」を巡るフィールドリサーチに基づき制作されたもの。5分ほどの映像の中で森は、鏡と剣、勾玉(まがたま)という「三種の神器」の象徴とともに、磐座の前でまつりごとをするホログラフィックな巫女(みこ)として登場する(体験はギャラリーの公式ウェブサイトから要事前予約)。
神話にインスピレーションを得たフォトペインティング『Unity』や、光のモニュメント『Onogoro Stone』など、未来の祭祀(さいし)遺跡を思わせるような空間が広がる。
※12〜18時/休館日は日・月曜・祝日/入場は無料