「TOTOギャラリー 間」で、建築家・篠原一男(1925〜2006年)の生誕100年を記念し、「篠原一男 空間に永遠を刻む――生誕百年 100の問い」が開催。生涯を通して自らに「問い」を投げかけ続けた篠原の建築家像を、「永遠性」をテーマに再考する。
自邸兼アトリエ「ハウス イン ヨコハマ」に「篠原アトリエ」を構え、設計と言説の発表を続けた篠原。「住宅は芸術である」と唱え、小住宅の設計に多大なエネルギーを費やした。
1960年代半ば、日本の先導的建築家の多くは都市空間の進展と直截連動した建築コンセプトの構築に邁進した中で、篠原は『白の家』『地の家』という2つの住宅を発表。現在、篠原の住宅は日本における現代住宅の一つの到達点を示すものとして、国内外で再評価の機運が高まっている。
会場では、原図や模型、真筆のスケッチ、家具などのオリジナル資料を通して、篠原の活動と人間性を浮かび上がらせる。また、未完の遺作『蓼科山地の初等幾何』のスケッチも展示予定だ。ぜひ、足を運んでほしい。
※11~18時/休館日は月曜・祝日(5月3・4日は開館)、5月6日/入場は無料