1. 彫刻の森美術館 開館55周年記念 舟越桂 森へ行く日
    《樹の水の音》2019年 楠に彩色、大理石  93×46.5×31cm 西村画廊蔵 Photo: 今井智己 © Katsura Funakoshi Courtesy of Nishimura Gallery
  2. 彫刻の森美術館 開館55周年記念 舟越桂 森へ行く日
    《遠い手のスフィンクス》2006年楠に彩色、大理石、革、鉄 110×90×40.5 cm高橋龍太郎コレクション蔵Photo: 内田芳孝 © Katsura Funakoshi Courtesy of Nishimura Gallery

舟越桂 森へ行く日

  • アート
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タイムアウトレビュー

2024年8月1日(木)に開館55周年を迎える「彫刻の森美術館」で、記念展として2024年3月に逝去した彫刻家の舟越桂(ふなこし・かつら)の展覧会が開催。最期まで展覧会の実現を望んだ作家の意思と、遺族の意向を尊重しての開催となる。

デッサンやメモなど、日々の創作活動を垣間見ることのできる展示物にも着目したい。実際の制作に使っていた手製の作業台や、デッサン用の一本足の椅子なども展示され、生涯を通じて人間とは何かを問い続けた舟越の作品の変遷や、創作の源となる視線に迫る内容だ。

また本展を機に、写真集『おもちゃのいいわけ』が27年ぶりに増補新版として刊行される。舟越が自身の子どものためだけに製作した玩具やオブジェを集めた写真集で、ぜひ手に取ってほしい名著である。掲載された品々が本展に展示されるのもうれしい。

※9〜17時(入館は16時30分まで)料金はウェブ1,800円、学生1,400円、小・中学生600円/当日窓口2,000円、学生1,600円、小・中学生800円

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