累計900万部を超える「だるまさん」シリーズをはじめ、子どもたちに広く愛される絵本を生み出した作家、かがくいひろしの没後初の回顧展が「八王子市夢美術館」で開催される。
50歳で遅咲きの作家デビューを果たしたかがくいは、子どもたちを笑い転げさせる作品を次々と生み出したものの、わずか4年で急逝した絵本作家である。彼の絵本は、大笑いした後に心が温かくなる作風で、多くの読者に読まれ続けている。
かがくいが特別支援教育に携わっていたことはあまり知られていないが、本展では、その点にも注目する。障がい児教育現場での経験が、彼の絵本の原点となったことが明らかになるだろう。
今もなお子どもたちに愛され続ける、彼の創作の原点に触れてみてほしい。
※10〜19時/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/料金は900円、65歳以上・学生450円、中学生以下無料