六本木「国立新美術館」が誇る天井高8メートル、総面積2000平方メートルの広大な展示室で、大巻伸嗣の個展が開催。大巻は展示空間を非日常の世界に生まれ変わらせ、鑑賞者の身体的な感覚を呼び覚ますダイナミックなインスタレーションやパブリックアートで知られる現代美術家だ。
本展では、2016年に初めて発表された「Gravity and Grace」シリーズの新作や、コロナ禍に制作された映像インスタレーションの新作を発表。また、繊細なドローイング作品が多数展示され、ダイナミックなインスタレーションとの対比が見どころとなるだろう。
近年、大巻は舞台美術を手がけるなど活躍の幅を広げており、本展でも会場内でダンサーによるパフォーマンスを行う予定だ。また、言語が新たな作品の着想へとつながっていることから、詩人の関口涼子とのコラボレーションも企画されている。