100万年にも及ぶ「海の人類史」に着目して、人類最古の渡海の歴史から革新的技術を用いた現代の海運業まで、人間と海との関係を見つめ直す展覧会が開催される。人類の海に対する挑戦史を、学問とアートを融合させた「インターメディアテク」独自の手法で展開するものだ。
祖先たちの海の開拓史を解き明かす第1部は、約100万年前に始まったと考えられる人類最古の渡海を紹介。その後、展示内容は約3万8000年前に本格的な海洋航海をした「最初の日本列島人」に移行しながら、精巧な漁具を用いて巨大マグロさえも捕らえていた3000~2000年ほど前の縄文時代へとつながる。
第2部では、現代における最前線の海運業を展示。海上安全や環境保全の取り組みに加えて、帆船を発展させることで造る水素エネルギープラント構想など、船の設計に関する最新技術を披露する。
アカデミズムとアートの雰囲気が合わさった会場で、人類と海との深い歴史や関係性に思いを馳せてみては。
※11~18時(金・土曜は20時まで)/休館日は月曜(8月13・19日は開館)、9月2日〜9日/料金は無料