「東京タラレバ娘」や「海月姫」など多数のヒット作を生み出している漫画家、東村アキコが初めて現代アート展を開催。「美人画」をテーマに発表する20点の作品群は全てNFTのために描き下ろしたものだが、リアルの世界で鑑賞できるように出力することで、デジタルと現実の融合を図っている。
日本の美を描いただけでなく、コロナ禍の現在をウィットに富んだ画風に納め、東村の拡張された芸術的な世界観が楽しめる展示だ。あくまでも2022年の現代に生きる女性の着物姿を美人画にするため、四季の移ろいや着物の合わせ方、柄の持つ意味、面白さ全てを詰め込んでいるという。
一つ一つの作品に付随している詩にも注目してほしい。作品にはイメージしている季節があり、漫画1本分と同等のストーリーが込められている。
同展では図録を販売するほか、最終日にはサイン会を予定。東村アキコが表現する現代アートを満喫しよう。