銀座の「ギャラリー小柳」では、所属アーティストであるトーマス・ルフ(Thomas Ruff)、ハイム・スタインバック(Haim Steinbach)の作品に加え、杉本博司、橋本晶子の作品を紹介している。
写真作品で知られるルフは、縮尺を変えても同じ形が続く幾何学構造「フラクタル」を写真ではなく工業用カーペットにプリントした最新シリーズ「d.o.pe.」を国内で初公開。また、ニューヨークを拠点に活動するスタインバックは、普段のインスタレーションとは異なる、ドガのミニチュア彫刻を用いた立体作品を展示した。
細密な鉛筆画を手がける橋本は、昨年開催した2人展「Other Rooms」にて展示した作品の一部を、自ら制作した木製の棚の中に収め、鉛筆画とともに新たなインスタレーションを発表。そして、色の中に溶け込めそうなほどの大判プリント作品に仕上げたという、杉本の「OPTICKS」シリーズもぜひ会場で体感したい。