アメリカ・ボストン近郊に位置する「ウスター美術館」から、ほとんどが初来日となるコレクション群を中心にした展覧会が「東京都美術館」で開催。これまで日本では紹介される機会が少なかったアメリカ印象派を楽しめる特別展だ。
19世紀後半にフランスで生まれた印象派は、海を越え、アメリカ各地で独自に発展した。ニューイングランドの田園風景や西部の自然の驚異など、アメリカらしい主題にも技法が応用された。ウスター美術館の開館は、ほぼ同時代である1898年。当時の現代絵画ともいえる印象派の作品を積極的に収集してきた。
本展では、モネやルノワールなどフランス印象派の作家をはじめ、ドイツや北欧の作家も取り上げる。国際的に活動したジョン・シンガー・サージェントやフレデリック・チャイルド・ハッサム、メアリー・カサットら印象派の影響を受けたアメリカの作家など、40人以上の画家の作品が集結する。