アメリカ近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)。代表作である2代目の「帝国ホテル本館」の完成から100年を迎え、国内で約26年ぶりとなる本格的な回顧展を開催する。
本展は「二ューヨーク近代美術館(MoMA)」とコロンビア大学の「エイヴリー建築美術図書館」が2012年から行ってきた、5万点以上におよぶ図面などの学術調査研究の成果を踏まえたもの。多数の建築のドローイングが日本で初公開されるほか、多様な文化と交流し、先駆的な活動を展開していたライトの歩みを、帝国ホテルを基軸に紹介する。
ライトが1930年代後半から取り組んだ「ユーソニアン住宅」の玄関から居間の空間を、展示室内に原寸モデルで再現。ライトが主宰した建築教育の場「タリアセン・フェローシップ」で、かつて学んだ磯矢亮介が制作した。