フェミニズムに焦点を当て、ジェンダーや身体、社会に対する思考を表現した9人のアーティストによる作品の数々が、金沢21世紀美術館に登場する。参加作家は、社会で見過ごされてきた歴史や出来事をひもとき、女性の手仕事とされてきた技法や身近な素材を用いて関係性や批評性を生み出す碓井ゆい、婚姻制度や性に対する規範に着目する遠藤麻衣、コスプレやボーイズラブ(BL)などのオタクカルチャーを模索するユゥキユキらだ。
法律が整ったことにより男女平等社会が実現したかのように見えたが、制度的問題や固定概念などにより、同性愛や男女差別に対する違和感があふれていた。しかし2020年代の今、インターネットを通じて異議を唱える人が増え、フェミニズムのムーブメントが大きくなりつつある。
本展では、フェミニズムに対する多様な考え方を認め合うことを重点に、フェミニズムとメディアとの関係性やアーティストたちのまなざしを探る。より良い未来につなげるために、今できることは何かを考える機会となるだろう。
※日時指定制、WEBチケットの販売あり