原宿にある浮世絵専門のミュージアム「太田記念美術館」で、歌川国芳(うたがわ・くによし、1797~1861年)のによる団扇絵(うちわえ)だけを特集した企画展を開催する。
江戸時代も現代も、暑さをしのぐ道具であり、役者や俳優などを応援するための推し活グッズでもあったうちわ。そのための浮世絵は人気が高く、実用品としてぼろぼろになるまで使われていた。現存する数は少ないものの、本展では国芳が手がけた団扇絵を、前・後期で全作品展示替えし、計220点を展示する。うち、約100点が初公開だ。
役者絵や美人画、謎解き尽くしのユニークなものから、店の宣伝用に作られたものまで、江戸時代の庶民の暮らしや娯楽が伝わってくる。目にも楽しくて涼しげな、人気絵師・国芳の団扇絵の世界を存分に楽しんでほしい。
※10時30分~17時30分(入場は17時まで)/休館日は月曜(7月15日は開館)、6月26〜28日、7月16日/料金は1,000円、学生700円、中学生以下無料