陶芸に用いられ、火と空気によってガラス質へと変容する「エマイユ(釉薬)」。その素材に注目しながら、粘土と身体の関係を考察する企画展が「銀座メゾンエルメス フォーラム」で開催。
本展は、7人のアーティストによるグループ展で、フランスで活動するシルヴィ・オーヴレ(Sylvie Auvray,)、ジャン・ジレル(Jean Girel)、フランソワーズ・ペトロヴィッチ(Françoise Pétrovitch)、スイスに拠点を置く内藤アガーテ(Agathe Naito)、ユースケ・オフハウズ(Yusuké Y. Offhause)、日本で創作する小川待子、安永正臣が参加する。
自然素材を巡る職人技術や手わざの再考、継承、拡張を試みる「スキル・アカデミー」の一環として出版される書籍「Savoir & Faire 土」の刊行を記念した内容で、アーティストそれぞれが、エマイユがもたらす色彩や効果を用いて、身体との対話を導き出している。