ダミアン・ハーストの国内初の大規模個展が、六本木の国立新美術館で開催中。今回は、2021年にカルティエ現代美術財団が紹介した、107点から成る『桜』シリーズから、作家自身が選んだ24点の大型絵画を展示する。
このシリーズは、19世紀のポスト印象派や20世紀のアクションペインティングなどをハースト自身が独自に解釈したものと評される。ハーストの作品は、ホルマリン漬けの牛などのイメージが強いかもしれない。しかし、実際には1980年代後半以降、継続的に抽象絵画を制作。『桜』は、色彩や絵画空間に対する関心を持ち続けてきたことを改めて教えてくれる。
展示される中には縦5メートル、横7メートルを超える作品もあり、あたかも実際の桜の中にいるかのような気持ちになることだろう。
※国立新美術館 企画展示室 2Eにて/10〜18時(金・土曜は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/公式イベントサイトはこちら