アーティスト、大山エンリコイサムの個展が開催。書店の機能も併せ持つギャラリーで、さまざまな技法を用いて書物にまつわる事物の翻訳を試みた作品群を発表する。
大山は、1970年代のニューヨークで始まったエアロゾル・ライティング文化から影響を受け、独自に再構築したモチーフの「クイックターン・ストラクチャー(QTS)」を国内外で発表し、注目を集めた。作品制作と並行して、現代美術とストリートアートを行き来する研究や批評にも取り組んでいる。
本展では、目まぐるしく変化する現代のアートや出版の過渡期といえるその状況に、造形的思考を用いて大山が再解釈を加えた作品を展示。ブックカバー、ブックページといった書物を構成する平面のオブジェクトにQTSを施すことで、それらに美術表現としての新たな「生(life)」をもたらす。
アートの持つ無限の可能性を感じに訪れてみては。