「東京都現代美術館」で、ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、笹本晃(ささもと・あき)の個展が開催される。自ら設計・構成した彫刻や装置をインスタレーション空間に配置し、それらをスコアのように用いて即興的なパフォーマンスを展開する作品で知られる、笹本のミッドキャリアを回顧する。
笹本は10代で単身渡英し、その後アメリカに移住。現在はイェール大学芸術大学院彫刻専攻で教壇に立ち、専攻長を務める。美術とパフォーミングアーツの領域を往還しながら、音楽家・振付家・科学者・研究者らとのコラボレーションも行い、パフォーマー・彫刻家・演出家といった複数の役割をこなしている。
会場では、私小説的な語りをユーモラスに絡めながら深遠な問いを投げかける初期の代表作から、キネティックな要素が強まる最新作までを展示。約20年にわたり造形とパフォーマンスの関係を探究し、独自の実践を重ねてきた異才とその作品を目撃してほしい。
※10〜18時(入館は閉館の30分前まで)/休館日は月曜/料金は未定