もし海外の日本食レストランで日本酒を飲んだことがあれば、恐らくそれは『月桂冠』だろう−製造元の月桂冠は1989年にアメリカに支部を設立しているため、実際に日本で製造、瓶詰されたかどうかは疑わしいが。月桂冠は、水がおいしいことで知られる京都の伏見にある酒造で、1637年創業の、世界で最も古い企業のひとつだ。同社が経営する月桂冠大倉記念館(京都府伏見区南浜町247, 電話 075-623-2056)を訪ねれば、日本酒についてより詳しく学ぶことができる。いくつかの言語で説明があり、とても勉強になるだろう。ガイド付きツアー(前日までに要予約)もあり、隣接する小さな醸造所に入ることができる。
いくらか空き時間があれば、伏見の町を散策するのもいいだろう。立派な伝統的な家屋や堀が目につく街並みに時々現れるのは、月桂冠の酒樽が置いてある小さな寺。ここが月桂冠の街であることを実感するだろう。