宮浦港周辺
宮浦港は直島に2つある船の入港地の1つ。フェリーで到着した観光客の目にまず留まるのが、乗り場の脇にある草間彌生の『赤かぼちゃ』だ。うっかりかぼちゃだけで満足してしまいそうだが、宮浦港周辺には藤本壮介の『直島パヴィリオン』もある。
この作品は約250枚のステンレスメッシュで組み立てられたもので、彫刻の中に入って歩き回ることが可能だ。夜間にライトアップされると美しい骨組みが立体的に浮かび上がり、とても美しい。
藤本の彫刻から歩いて3分ほどのところにあるのが、大竹伸朗が手がけた『I♥湯』。カラフルなタイルとヤシの木が目印のこのトロピカルな建築物はアート作品でもあり、銭湯としての機能も果たしている。外観だけでなく建物の内装もポップでまるで美術館のよう。浴槽のデザイン、風呂絵、モザイク画なども全て大竹が手がけた。
銭湯の営業時間中(13〜21時)は撮影禁止だが、入浴客以外でも見学できるよう内部を公開している。