軽井沢にせせらぎと森に包まれた3種のプラベートサウナがオープン

カベリ サウナには、異なる3種のサウナがあり、1つはフィンランド語で松ぼっくりを意味する「カピュ（kapy）」と名付けられたドーム型のサウナだ。構造としてはピザ窯をイメージしたという。フィンランドの「Harvia」製のまきストーブサウナが設置されている。

2つ目は登り窯のような「ヴァルコ（valco）」。フィンランド語で白という意味で、その名の通り白い小屋タイプのサウナだ。カピュは蒸気が上から降りてくるのに対して、ヴァルコは上の段に行けば行くほど熱い蒸気が上がってくる構造になっており、ハードな「サウナー」たちの要求にも応えたいという思いで熱の回り方まで設計されている。

最後はHarviaのバレルサウナが電気ストーブとともに設置してある「タルヴィ（talvi）」。名前はフィンランド語で冬という意味で、まきストーブより低めの温度になっており、カップルや初心者向けだ。

ちなみに、施設の名称である「カベリ（kaveri）」はフィンランド語で仲間という意味。サウナを愛する人たちが、気のおけない仲間のように集う場所にしたいという思いが込められている。

サウナ後の外気浴スペースも同施設の特筆すべきポイントだ。専用のテラスには水風呂があり、その横にはリラクゼーションチェアが並ぶ。目の前には国有林が広がり、眼下には浅間山系の湧き水の小川が流れている。ここでせせらぎの音を聴きながら、緑に包まれてととのうのは、「ならでは」の時間と言えるだろう。

レセプションスペースには男女別の更衣室、シャワーが併設。サウナの後には快適に汗を流せる。アウトドアサウナではおざなりになりがちなポイントだが、しっかり押さえてあるのもうれしい。

アメニティーは、「LEAF & BOTANICS」製品を中心にオーガニックなものを用意。気に入ったら購入もできる。

サウナ後の楽しみである「サ飯」も注目だ。サウナ後の定番である「オロポ」もリストされているが、ここでは、自家製のジンジャーエールとレモンスカッシュがおすすめ。クオリティーがめちゃくちゃ高いのだ。

ジンジャーエールは信州の蜂蜜入り、レモンスカッシュは広島県瀬戸田のレモンを使用しており、サウナ後の体に染み渡る。車を運転しない人なら、ビールをはじめとしたアルコールもいいだろう。

フードは、スパイスドライカレーと奄美大島名物の鶏飯（けいはん）の2種類を提供。どちらも本格的な味付けで、ととのった後の胃袋にすいすいと入り込んでくるおいしさだ。

カレーのルーはここのキッチンで煮込んだもので、付け合せの信州の漬物も相性抜群。鶏飯もちゃんと出汁からとって作られたもので、優しい味わいがサウナ後にぴったりだ。

ランチにこれだけを食べに来てもいいくらいである。ここまでハイクオリティーの「サ飯」が用意されているサウナは、ほかではなかなかお目にかかれない。

メインは貸し切り利用だが、1人でも利用できる「相席プラン」もある。

冬なら、運が良ければ雪見サウナが楽しめる。春から夏にかけて新緑に囲まれて楽しむのも最高だろう。サウナ好きなら、ぜひ一度足を運んでみてほしいディスティネーションだ。