1919(大正8)年に別荘として建てられた起雲閣。戦後には熱海を代表する名旅館として太宰治や志賀直哉、谷崎潤一郎、山本有三、武田泰淳ら数多くの文豪が宿泊している。太宰が「人間失格」を別館で執筆したことでも有名だ。
館内は見どころが多く、広々とした池泉回遊式庭園のほか、レトロな泰山タイルを贅沢に使ったサンルーム、日本家屋独特の美しさが特徴の和館「麒麟・大鳳」、日本、中国、欧州などさまざまな様式を融合した洋館など独特の雰囲気がある。
2000年から熱海市の所有となり、現在は見学が可能となっている。