栄湯

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タイムアウトレビュー

住宅街の中にある栄湯は開業30年目を迎える2017年に、約3ヶ月間の改装工事を経てリニューアルオープンした。設計を担当したのは銭湯デザインを多く手がける建築家の今井健太郎。昭和風だった改装前から、見違えるほどに洗練された銭湯に生まれ変わらせた。大胆なリニューアルに踏み切ったのは、地元への恩返しをしたかったからだと、オーナーの石田は力強く語る。

石田が今井にリクエストしたテーマは、「哲学」だ。地元の名所である哲学堂からインスピレーションを受け、浴室をそれぞれ「カントの湯」「ソクラテスの湯」、そして半露天風呂は「孔子の湯」と名付けた。また、サウナの天井には現代的な銭湯富士を描くことで知られるペインターのグラビティフリーによる釈迦が描かれている。 新たに設置した半露天風呂は、男女両方にあったサウナを週替わりの共有型にしたことで生まれたスペースを利用して作られた。 半露天風呂とサウナの男女入れ替えは毎週土曜日に行われる。運が良ければ、同店スタッフで日本銭湯大使のステファニーに会えるかもしれない。

今井健太郎によるコメント
「近所の名勝、哲学堂公園に祀られている四聖=釈迦/孔子/カント/ソクラテスを4色の光り(黄色/オレンジ/青/紫)で表現し、浴室の照明演出としました。哲学の根本は「人がより生きるための知恵を見つける」こと。日常の中で自分を振り返ることができる浴室空間をイメージし、オフホワイトのタイルでデザインしました。」

詳細

住所
東京都新宿区西落合2-6-2
Tokyo
アクセス
都営大江戸線『落合南長崎』駅 徒歩10分
営業時間
15時00分~24時00分/定休日は水・木曜
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