特に予定のない日は、都内にある無料施設でゆったりと知識の幅を広げてみるのも良いかもしれない。東京には、旅にまつわる情報が網羅された図書館や、株取引を体験できる施設、大人ならば知っておきたい酒のいろはを学べる情報館など、無料とは思えない魅力的な学び舎が多数ある。市民図書館だけではもったいない。タイムアウト東京が選んだ8つから、ピンと来た場所へ出かけてみよう。
日本の酒情報館
日本酒や焼酎など、国内で生産される酒類の情報発信を行う施設(旧SAKE PLAZA)。パソコンで全国各地の酒の銘柄が検索ができるほか、ライブラリーには6000冊にも及ぶ酒に関する書籍がそろっている。このライブラリーを利用する際は、事前に連絡が必要だ。販売コーナーで、清酒グラスや冷酒セット、酒燗器、冷蔵ショーケースなど、さまざまな酒に関連する商品の購入も可能。実際に飲んでみたくなったら、利き酒コーナー(有料)に行ってみよう。
池袋防災館
長年の間、大地震が起こる可能性をささやかれている東京。災害にしっかり備えておきたい人は、池袋防災館に足を運んでみよう。東京消防庁が開館した当施設には、「地震コーナー」や「煙コーナー」、「消化コーナー」などが完備され、緊急事態をシミュレートした体験ができる。実際に災害が起こってほしくはないが、地震体験ルームや、煙の迷路などは、体験してみるとおもしろい。全部周れば約2時間を要する規模だ。
三鷹市 星と森と絵本の家
大正時代に天文台高官の官舎として建てられた趣(おもむき)のある家屋を利用した、無料のコミュニティ施設。館内には、星、地球、森、植物、動物、人の6つのカテゴリーで収集された約3500冊の絵本がそろい、読書や展示を楽しめるスペースとして開放されている。子ども向けにものづくりや絵本にまつわるワークショップなども催されているので、こちらも要チェックだ。大人は敷地内に点在する展望台や望遠鏡、歴史館などを散歩しながら、宇宙の彼方に思いを馳せてみるのも良い。
都立多摩図書館
公立図書館で、全国初の雑誌に特化した『東京マガジンバンク』を有する図書館。一般雑誌から学術雑誌まで、約18000誌を揃えている。雑誌の創刊号を揃えた『創刊号コレクション』は、ファンにはたまらないコーナー。貸出しは行っていないが、無料で自由に閲覧でき、席も150席以上が用意されている。16ミリフィルムの映画を約9400本所蔵しており、都内の団体向けにフィルムや映写機などの貸出しも行っている。図書館での上映会もあるので、ホームページを確認しよう。
手塚治虫書店
日本マンガ界のパイオニアである、手塚治虫の専門書店。現在流通しているすべての関連書籍を揃えることを目指し、マンガの単行本はもちろん、画集や絵本、同店限定となるオリジナル編集のオンデマンド書籍、ほかの作家による手塚原作のリメイク作品、マンガ研究者などによる関連書籍などを取り揃える。また、併設のミニギャラリーでは、複製原画や過去の人気グッズを展示。手塚治虫マンガ作品を無料で閲覧できる手塚治虫マンガ電子図書館サービス『TEZUKA SPOT』も設置されている。「マンガの神様」の作品世界に浸りに、ぜひ足を運んでみては。
TEDee
無料でできる英会話レッスンと言えば特徴はないが、このプログラムが面白いのは、世界中のあらゆるイノベーターのプレゼンを企画する、TEDの動画をフル活用することにある。授業では、参加者全員でTEDのプレゼン動画(字幕つき)を視聴後、グループディスカッションを実施、最後にグループの結論をプレゼンテーションするという内容だ。上級者向けではあるが、読み書きはできても会話が苦手という悩みには効果がありそう。参加には、Facebookグループページへのメンバー登録が必要。イベントの開催場所や時間はFacebookに毎週ポストされるので、イベント一覧から詳細をチェックし、好きな回に参加しよう。
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