オープンの15時が近づくと、観音裏には銭湯グッズを持った人が行き交いはじめる。玄関で靴を脱ぎ、フロントで480円を払ったら男風呂は左手、女風呂は右手へ。曙湯は1949年に創業。レトロな雰囲気が漂うが、館内は清潔だ。
女風呂のペンキ絵は、富士山をバックに東京スカイツリーや隅田川、雷門などが描かれ、その間をイギリスの某有名魔法使いが飛んでいる。メインの風呂は少し熱めの44度で、ボティバス、座風呂などがある。熱さに慣れないうちは、若干温度が低い半露天のジェットバスで身体を慣らしてから入るといいかもしれない。
リニューアルをした際に番台ではなくフロント形式に変わったが、宮作りで唐破風屋根の威厳ある外観や格天井は以前と変わらず、今も常連を惹き付ける。春には玄関のフジが咲くことでも有名だ。