大阪市内でも有数の表情が楽しめる天満橋。北に行けば大阪天満宮、東には造幣局、桜のシーズンは観光客でごった返す。そんなエリアの一角にあるのが、さまざまなレトロモダン雑貨を販売する「夜長堂」だ。カフェ、雑貨店、アトリエ、設計事務所などが集まる「タツタビル」の2階に入居している。
この店はレトロモダン柄の「紙もの」でよく知られているが、古道具屋や店内奥にあるギャラリースペースでの展示にゆかりのあるアイテムや、「夜長堂の2号店が宇宙にあったら」という、なんともイマジネーションが膨らみまくった設定で作られたマッチと葉書のセット(ガチャガチャも楽しめて600円は安い)といったオリジナルプロダクトも並ぶ。
店のどこを切り取っても商品に関わった作家や職人とのエピソードが溢れている。夜長堂が居酒屋だったらをコンセプトにできた手ぬぐい(1,100円、税込み)を買ってもよし、作家の1点ものを買ってもよし、展示に関連した食品を買ってもよし、とにかく、ここにきた証として印に何かを買いたくなる。こうしたユニークな商品の虜になるか、それを提案する店主の虜になるか。一度入れば、クセになるはずだ。