都内でも珍しい四つの滝と小川、池から成る区立の回遊式庭園。中でも落差8メートルの男滝(おだき)は小さいながら迫力があり、夏ならば細やかな水しぶきが心地よい。100本ほどのヤマモミジやケヤキ、エノキなどが植えられた園内は木陰も多く、涼を取るのに最適なスポットである。
1850年代、江戸時代の安政年間に王子村の名主、畑野孫八が自邸に開いたのがこの公園の始まりと言われている。武蔵野台地の突端である王子近辺には滝が多く、かつて王子七滝と呼ばれる七つの滝があったが、現存するのは「名主の滝」だけだ。
半日単位の事前予約式で、茶室や集会場も併設されている。