渋谷の真ん中に現れる、小さな畑
渋谷駅から代官山方面に向かって渋谷川沿いを歩くこと10分。並木橋を過ぎた遊歩道に、箱型の小さな菜園が2つ、見えてくる。UFCが手がける農園、通称「渋谷の畑」だ。
廃材を集め、みんなでDIYして作ったという畑は、根物野菜が育てられるように土の深さは50センチに設定され、腰をかがめずに作業ができる高さで作られている。
鳥よけの網で覆われた畑では、水菜やルッコラ、ラディッシュにスイカが、川沿いにある麻袋を使ったプランターでは、オーガニックコットンが育っていた。
「食べてみますか?」とその場でちぎってくれたルッコラは、みずみずしく、爽やかな苦味がとてもおいしい。渋谷の真ん中で、畑から直接野菜を食べる体験ができるなんて驚きだ。決して広くはないが、確かにここは畑である。
UFCは、入会金1,000円を払えば誰でも会員になれる。フェイスブックグループを使ったメンバー専用のオンラインサロンでは、自己紹介やイベント案内のほか、畑の様子などが逐一報告されている。
直接手がけている農園は、渋谷の畑、表参道の東急プラザ屋上、恵比寿ガーデンプレイスとウノサワビルの屋上の計4箇所。希望する会員は、家の近くや職場の近くなど、好きな農園を選び、チームに入ることができる。平均して10名前後のメンバーが、順番に水やりや草取りを行っているという。