UNLOCK THE REAL JAPANは、アジアを含め、海外で活躍するビジネスリーダーに向け、日本で旬のテーマと人にフォーカスした、日本の最新情報を年に2回発行している英文媒体だ。Nikkei Asiaに同封されるほか、日経が主催するサイドイベントや国内のラグジュアリーホテル、駐日外国公館でも配布が予定されている。
第9号のテーマは「世界に誇る日本の先端医療・ヘルスケアサービス」。メインインタビューでは、2025年の開催が迫る「大阪・関西万博」のシグネチャーパビリオンの一つである「いのち動的平衡館」をプロデュースする、生物学者の福岡伸一に話を聞いた。
同パビリオンに込められた岡本太郎の「太陽の塔」へのリスペクト、福岡が提唱する生命の定義である「動的平衡」とは何なのか、そして日本、ひいては大阪から「いのち」や「動的平衡」について発信することの意味を語ってくれた。
このほか、万博のヘルスケアパビリオンや、「国立がん研究センター」がタイと共同で行っている最先端のオンライン治験の取り組みなどを紹介している。
また、脳卒中患者の退院後の生活をより長く、より充実したものにする「攻めのリハビリ」で注目を集める「ねりま健育会病院」の酒向正春にインタビューを実施。超高齢化社会を目前にして、高齢者が介護に頼りきりにならないプログラムについて尋ねた。
このほか、日本のソフトパワーに着目し、国際的な作曲家としての顔を持つ、文化庁長官の都倉俊一と、FacebookをMetaにリブランディングしたSaffron社の最高経営責任者(CEO)兼共同創業者であるジェイコブ・ベンブナンによる対談も掲載。日本の文化の魅力と世界に発信するためにすべきことを語る。
もちろん、東京で注目のニューオープン施設についても紹介している。併せてチェックしてほしい。
今号のライティングと編集は、タイムアウト東京編集部、および運営会社であるORIGINAL Inc.のエディトリアルディレクターであり、スロージャーナリズム誌「Delayed Gratification」のエディターも務めるマーカス・ウェブが担当した。
今号も、さまざまな角度から知見が得られる良質な記事となっている。ぜひ一読し、未来へのアクションにつなげてみては。