東京都では10軒しかない貴重な蔵元の一つであり、起源となる「豊島屋」は東京最古の酒舗でもある。その歴史は1596(慶長元)年までさかのぼる。豊島屋十右衛門が江戸・神田鎌倉河岸(現在の千代田区内神田)で酒屋兼居酒屋を始め、第12代当主の吉村政次郎が1935(昭和10)年に酒蔵を分社化、東村山に移設したのが、ここ「豊島屋酒造」だ。
武蔵野台地の地下150メートルからくみ上げた地下水を仕込み水として使用。香り高く豊かな味わいの日本酒が、手作業で丁寧に造られている。
ワンコインで楽しめる試飲スペースを設けた直売所「カモシノバ(KAMOSInoBA)」が併設されており、多様な日本酒やグッズが並ぶ。心地よい発泡感が癖になる「NEON」シリーズは売店限定商品なので、迷ったらこれを選んでおけば間違いはない。