外宮から松阪方面に10分ほど歩いたところにある銭湯。創業は1960年、この場所では1966年から店を営んでいる。
印象的なのは、愛らしいタイル絵だ。女湯にはコスモス、男湯には菜の花のタイル絵があしられているほか、浴槽内のタイルにも絵柄があり視覚的にも極楽。一般的な銭湯では「銭湯富士」として大きな富士を描くことが多いが、「常磐湯」では、毎年家族で行っていたという上高地の山々をタイル絵で表現している。
創業から家族経営で続いており、手入れが行き届いた空間は居心地がいい。風呂の種類が豊富なのはもちろん、入浴料(大人440円、小学生150円、6歳未満70円)のみでサウナまで楽しめるので「2〜3時間滞在する人もいる」という言葉にも納得である。
そのほか、格天井や欄間など、今も美しく残る銭湯ならではの建築も必見だ。
※2023年1月時点で休業中。設備の故障などにより臨時休業する場合もあるので、訪れる際は事前に営業状況を確認しよう。