タイムアウト東京は、豊島区のナイトライフ活性化事業の一環として区と提携したガイドマップ(英語版)を2020年2月28日(金)に発行した。豊島区は、東京23区内でも非常に多くの外国人が宿泊しているエリアだが、そのほとんどが豊島区外に遊びに出かけてしまっているのが現状。そのような中で、今回発行したガイドマップのテーマは「夜」だ。大塚、巣鴨、奥池袋の3つのエリアにフォーカスを当て、隠れた名店や意外なアートスポット、夜遅くまで体を動かせる施設など、各エリアそれぞれに10のヴェニューを紹介。豊島区の隠れた夜の魅力を引き出した内容になっている。
サケノマは、日本酒好き必見の一軒。日本酒が大好きで、もはや日本酒しか飲めないという知識豊富な店主が、常時30種類の日本酒と、酒好きを唸(うな)らせる肴(さかな)とともに迎え入れてくれる。人気メニューは、日本酒にぴったりな『スパイスカレー』と『酒呑みのポテサラ』。用意がない日もあるので、見つけたら迷わず注文してほしい
大塚といえば、この昭和レトロな雰囲気が漂う大塚バッティングセンターを思い浮かべる人も少なくないだろう。もやもやした何かを晴らしたいとき、ついアルコールに頼ってしまうことも多いが(実際、大塚にはそんな気分のときにぴったりないい居酒屋も多くある)、このエリアには、豪速球で飛んでくる球をバットで思いっ切り打ってストレスを発散するという健康的な方法があることも忘れないでほしい
元エンジニアの店主が定年後に開いたビブリオ. クラシック 珈琲と紅茶は、美しい音と驚き、そしてロマンにあふれている。1万2000枚のレコードコレクションは、全て店主が集めたもの。そして、このレコードは、店主自らが作ったという蓄音機のラッパと同じような形状のホーン型スピーカーで聴くことができる。好きなクラシックの曲をかけてもらえるので、コーヒーや紅茶、ケーキなどと一緒に最高の音楽体験をしよう
その他、マップ内では「豊島区の夜が安全な理由」についても紹介。意外と知られていないかもしれないが、豊島区では商店街や町会の人々・警察・区職員らが街を歩き、客引きや違法看板、ポイ捨てについて指導をする「セーフシティ作戦」というものを実施している。区内には1100台以上の防犯カメラも設置され、夜の安全を守ることにも力を入れているのだ。
また、愛嬌たっぷりに描かれた街の人々や豊島区のキャラクターが印象的な各マップのカバーは、全てイラストレーターのYoshimitsu Nippashiが手がけた。月が三日月から満月、そしてまた三日月になるという、3エリアのマップを並べてこそ楽しめる仕掛けも忍ばせているので、ぜひ実際に手に取って確認してみてほしい。
マップは、豊島区内の公共施設のほか、都内の観光案内所や羽田空港、成田空港、タイムアウトカフェ&ダイナーなどで配布中。毎週水曜日には、2019年11月に誕生したグローバルリングシアターでクラシックコンサート『Tokyo Music Evening Yube』(新型コロナウィルスの流行により3月末までの公演は中止)も行われているので、コンサートを鑑賞した後は、本マップを片手に豊島区内の夜を回遊してみるのもいいだろう。