1. 立野ダム
    Photo: Kisa Toyoshima
  2. 立野ダム
    Photo: Kisa Toyoshima
  3. 立野ダム
    Photo: Kisa Toyoshima
  4. 立野ダム
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  5. 立野ダム
    Photo: Kisa Toyoshima

立野ダム

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タイムアウトレビュー

阿蘇のカルデラ内を流れる2つの大きな川「白川」と「黒川」が合流する地点から1キロメートルほど下流にある「流水型ダム」。流水型ダムとは、洪水調節のみを目的に建設されるダムのこと。大雨が降った際、ダムより下流側で川の水位を下げるとともに洪水の到達を遅らせ、住民の避難時間を確保できるという効果を持つ。現在、国土交通省が施工を行う流水型ダムにおいて完成しているダムは無く、完成すれば「立野ダム」が日本初であるそうだ。

平常時は水をためず、洪水時のみ一時的に水をためる流水型ダムの特徴の一つに環境への配慮が挙げられる。例えば、常時水をためないようにするため、ダムの下部には川と同じ高さに放流孔が設けられている。この放流孔があることで、上流からの川の水や土砂がダムを通過して下流へと流れる、川の流れを止めない仕組みを実現。この仕組みは、川に生息する生き物への影響を最小限にする役割も担っているのだそうだ。

また、立野ダムの周辺には約5万年前に溶岩が冷えて固まる際にできたといわれる珍しい節理「柱状節理」もあり、工事もできる限り柱状節理の状態を守るように進められてきた。今後は、この柱状節理をガイドの解説とともに見学したり、外からでは見られないようなダムの姿が見られるインフラツアーがみなみあそ観光局によって計画されているので、続報も楽しみに待ちたい。

現状、誰もが立野ダムの様子を眺められるスポットは「立野ダム展望台」だが、距離もあり、なかなかいい写真を撮るのが難しい。もし、最高の一枚を撮りたいという人はトロッコ列車に乗ってみるといい。立野ダムのすぐ横を走る南阿蘇鉄道のトロッコ列車からは、ダムの上下流の様子をよく見ることができ、隠れたフォトスポットとしても知られている。

詳細

住所
熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字立野
Kumamoto
アクセス
南阿蘇鉄道高森線『立野』駅 徒歩7分
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