高尾登山ケーブルカー・高尾山駅の目の前に建つ複合施設。設計は、「シェアする場をつくること」をコンセプトに商業施設などを手がける成瀬・猪熊建築設計事務所が行った。
改修前は長屋形式だった建物を大胆に一新。全ての間仕切りを取り払い、ワンルーム形式に変貌させた。道沿い40メートルは全て開口部にし、開放的な雰囲気が生まれた。さらに、山の地形に合わせた傾斜を活かし、3段階の床が徐々に高くなっていく構成の中に、土産物売り場や軽食エリアが展開する。
1階では、「天狗焼」や「三福(みつふく)だんご」などの高尾山名物が味わえるほか、ケーブルカーやリフトをモチーフにした高尾登山電鉄オリジナルマグカップやマスキングテープ、同館オリジナルキャラクター「てん」と「ぐー」のイラストがあしらわれた手ぬぐいなどが購入できる。
2階の絶景カフェレストラン「スミカ テーブル(SUMIKA TABLE)」で、春の桜や秋の紅葉など四季折々の景色を楽しみながら食事を楽しむのもいいだろう。晴れた日には「東京スカイツリー」まで見渡せる。