日本初の銭湯を作ったのは、伊勢生まれの伊勢与市だといわれている。古来より神宮参拝の前には二見浦の海水でみそぎをする「浜参宮」というしきたりがあるが、与市はこのみそぎをヒントに銭湯を作ったのだそう。そのため、伊勢は日本の銭湯のルーツの地としても知られているのだ。
こんな歴史も発信するのが、「伊勢まちかど博物館」を併設した「汐湯・おかげ風呂舘 旭湯」。朝と夕方の2回、二見浦からくみ上げる海水を使った「海水露天風呂」も用意しており、二見浦を訪れるのが難しい場合、この場所でけがれを落としてから参拝するという人も多いという。
入浴料は大人が470円で小学生が150円(就学前までの乳幼児は70円)。バスタオルなどもセットになった「手ぶらコース」が用意されているのもうれしい。