1967年に完成した地上14階、地下4階建ての複合ビル。青いタイルと角丸サッシ型の窓の意匠など、レトロながら重厚な雰囲気を持つ外観が特徴的だ。
隣にある「有楽町ビル」と同様、低階層はカフェやレストラン、衣料品店などが入居。バスクチーズケーキで一世を風靡(ふうび)した、人気レストラン「シクスバイオリエンタルホテル」が入居しているビルとして記憶している人も多いだろう。
再開発のため、2023年に建て替えが決定。それまでの期間限定で、各アーティストが約1ヶ月半の間、作品の制作を行いつつ、表現者としての営みを披露するスタジオプロジェクト「ソノアイダ」といったユニークな試みをしているのでぜひのぞいてみてほしい。
ビル内のさまざまな人工照明や鏡面のデザインにも注目しよう。れは天井高2.65メートルという、現在では低めに感じる空間にメリハリを与え、閉塞感を和らげる効果を発揮している。有楽町ビルに比べると、よりモダンでホテルのような印象を与えるのも面白い。