「AIニュース」の進化
上杉が手がける完全自動生成のAIテレビ®︎「ニューズオプエド®︎」は、ChatGPT「GPT-4」の登場により、これまで積み上げてきたノウハウを活用しながら、システムを大幅に入れ替えたという。
記事1本当たりの作成時間はおよそ5秒。事実誤認はほぼゼロだという。なぜなら、生成AIに依存するのではなく、生成AIが作った記事を最終的に人間がチェックしているからだ。
「人間がチェックしたものを人間がチェックする工程から、AIに作らせたものを人間がチェックするような仕組みを構築することで、より多くの質が高い記事が生成できるようになりました。そうすることで、これまでのように企業の広報などが間違った情報を出し、ブランドを傷つけるような事態は避けられます」と上杉は語る。
実際に、AIテレビ®︎、AI記者®︎、AIアナウンサー®︎などの商標を持つ上杉には、問い合わせや講演依頼などが急増している。
とはいえ、さまざまなデータを学習して記事を作るAIニュースの情報元や、二次情報提供者である新聞社などの著作権における議論は続いている。
「AIニュース作成に当たって使用するのは、基本的に、総理官邸や都道府県などが発表する一次情報。これらは私たちの税金によって作られた情報なので、著作権は除外されます。新聞社などのメディア上にある二次情報を使用する場合は、必ずクレジットソースを明記しています」と上杉は参照元への対応について述べる。