西荻窪にいる猫は、どうやら働き者らしい。西荻窪駅の南口に広がる飲屋街で、またもや愛らしい看板猫に出会った。困り顔がチャームポイントの彼女の名前は、ちゃいろ。名前の由来は、あえて説明しなくても良いだろう。
名前:ちゃいろ(♀)。愛称は、ちゃーちゃん
チャームポイント:常に困り顔なところ
性格:さみしがり屋
彼女がこの店にやってきたのは、生後2ヶ月の頃。店のオーナー夫婦が、知り合いから譲り受けたことがきっかけだった。ちゃーちゃんが来る前は、通い猫だった初代ちゃいろがネズミ退治などで一役買ってくれていたのだが、いつしか姿を消してしまい、それから同じ茶トラの猫を探していた時の出会いだったという。
初代ちゃいろ
ちゃーちゃんこと、2代目ちゃいろは、チャームポイントの「困り顔」を最大に生かしながら、日々仕事に励んでいる。というのも、彼女が店先に座っていると「猫が困っているから入ってきたよ」と言ってやってくる人が結構いるのだという。ちょっと複雑な気もするが、これは生まれ持った才能としか言いようがない。
最強の困り顔
寝起きのちゃーちゃん。寝起きはぼーっとしていて、足を拭かれることも嫌がらない
もちろん、困り顔だけでなく、その可愛らしさと人懐っこさでも客を魅了している。人見知りをしない性格で、来店客には、自らすり寄っていくほどだ。しかし、抱っこをされるのは嫌いなので、無理に抱きかかえたりはしないように。さみしがり屋な一面もあり、1匹で2階に上がって行った際、しばらく誰も呼びにいかないとすねてしまうそうだ。
ちなみに、『パブリックキャット 第30回』で紹介したミュウとは、ご近所さん。沖縄料理居酒屋とバングラデシュ料理店をハシゴして、愛嬌たっぷりの看板猫たちと飲み明かすのも良いだろう。
「カメラなんて絶対に見てやるもんか」という声が聞こえてくる
名前:ちゃいろ(♀)
勤務先:ミルチ
看板猫になるまでの経緯:店のオーナー夫婦が、知り合いから譲り受けたことをきっかけに
—ある1日のスケジュール—
18時00分 店のオープンに合わせてオーナー夫婦と一緒に出勤
27時00分 店が閉まるとともに帰宅
夫婦で営むバングラデシュ料理店。西荻窪駅南口に広がる、飲み屋街に店を構えている。旦那さんがバングラデシュ出身で、カレーや一品料理など、本格的な料理を提供している。店の一押しは『ミルチ風カレーうどん』。21時以降の提供と書かれているが、奥さんがいれば21時以前でも注文することができる。混み出すのは、25時頃から。看板猫として働く、ちゃいろへの挨拶も忘れずに。
東京の店で働く看板猫たち
都内や東京近郊の店で働く看板猫を紹介するシリーズ。カフェや花屋、セレクトショップなど彼らの職場は様々だが、その愛らしい姿にきっと誰もが癒されることだろう。豊かな表情を収めた写真とともに、店にやってきた経緯や好きな食べ物、性格なども紹介していくので、仕事に励む姿はもちろん、彼らのマイペースな一面もぜひ覗いてみてほしい。
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