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テキスト:Shiori Kotaki、写真:Kisa Toyoshima
東新宿駅から徒歩5分ほど、抜弁天交差点の角にひっそりと佇む小さな店、みせるま(MiseLMA)。同店は、無農薬野菜や酵素玄米を用いた食事をはじめ、グルテンフリーのスイーツや静岡県牧之原市から直送された緑茶など、身も心も満たしてくれるようなメニューを楽しむことのできる一軒だ。美味しい料理と、気さくな店主の人柄だけでも、十分我々にパワーを与えてくれるが、ここではもう一匹、その愛らしい姿で我々の心を癒してくれるスタッフが日々仕事に励んでいる。彼の名は、アニー。まだ1歳の好奇心旺盛な新米看板猫だ。
アニー(♂)
チャームポイント:長い尻尾と、靴下を履いているかのような足の白い模様
性格:人に慣れていて物怖じせず、誰とでもすぐに仲良くなれる
特技:人の肩に乗ること(同店のインスタグラムでは、アニーの抜群なバランス感覚を確認することができる)
趣味:散歩、スーパーへ買い物に行くこと、車で出かけること
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彼がこの店にやってきたのは、今から1年ほど前のことだ。猫を保護している団体から里親を探しているという話を店主が聞き、アニーを引き取ったことがきっかけだった。しかも、店にやってきたのがちょうど店をオープンさせてから1周年という抜群のタイミングだったため、アニバーサリーという言葉からアニーと名付けられたそうだ。
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小さいころから人と触れ合うことの多かったアニーはとても人懐こく、あまり物怖じをしない性格。また、店主と同じように誰とでもすぐに友達になれるようで、すでに仲の良い常連客も多いそうだ。店内には、そんな常連客の1人が撮影をしたアニーの写真も多く飾られている。撮影してはどんどん店の壁に貼っていくようで、アニーの写真は店のあちらこちらに。そんな数々の写真を眺めていると、彼が本当に多くの人たちから愛情を注がれているのだなということが伝わってきて、なんだかとても温かい気持ちになる。
カメラを向けられてもまったく動じないアニー
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また、抱っこをされることが大好きなようで、店主の腕に抱かれると仕事中にもかかわらずついうとうと。先ほどまでは階段を駆け下りたり、椅子に飛び乗ったりとアクティブに活動していたのに、この一瞬で眠る直前までいってしまった。日々一生懸命仕事に励んでいるが、やはりまだまだ甘えたい年ごろなのだろう。
すっかりリラックスモード。まるで人間の赤ちゃんが抱かれているようである
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その後は、陽のあたる場所で日向ぼっこをしたり、道行く人を次々目で追ったり、自由気ままに過ごしていた。また、同行したカメラマンのリュックで爪を研ぎ始めたりと、やんちゃな一面も覗かせていた。たとえいたずらをされたとしても、我々はきっと可愛いと言って彼を許してしまうのだろう。本当に可愛いから仕方がないのだが、何をやっても許されるアニーは本当にずるい男だ。
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ほどよい甘え方や、来店客との絶妙な距離の詰め方など、1歳ながらすでに看板猫としての頭角を現しつつあるアニー。アニーファンが多いのも納得である。ランチタイムは基本的に2階で待機をしているが、ランチが終わるころからだんだんと1階に降りてくるようなので、美味しい料理とアニーに満たされるべく、ぜひ足を運んでみてほしい。
東新宿駅から徒歩5分ほど、抜弁天交差点の角にひっそりと佇む小さな店。静岡県産の無農薬、減農薬の野菜や酵素玄米を中心とした食事をはじめ、グルテンフリーのスイーツ、静岡県牧之原市から直送された緑茶、オーダーが入ってから豆を挽くコーヒーなどを提供している。また、ヴィーガン対応メニューや、テイクアウト用のランチボックスが用意されているのも嬉しいところ。夜はクラフトビールとビオワインのバーとして営業され、クラフトビールは60種類ほど用意されている。そのほか、定期的にイベントも開催されている。料理はもちろんのこと、気さくな店主と、アニーという看板猫が迎え入れてくれる、魅力たっぷりの一軒だ。
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