パブリックキャット 第28回

猫雑貨屋の看板猫:マゼンタ(1歳4ヶ月)東京、原宿のマゼンタ マゼンタにて

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テキスト:Shiori Kotaki、写真:Kisa Toyoshima

バッグやハンカチ、絵本など、数々の猫グッズを扱う原宿の雑貨店、マゼンタ マゼンタ。すべての商品が猫をモチーフとしたものとなっているので、猫好きにはなんともたまらない空間だ。しかし、猫好きをハッと笑顔にするのはそれだけではない。なんと、同店では並んでいるグッズのなかからひょっこり飛び出してきたかのようなふわふわの看板猫マゼンタが接客をしてくれるのだ。店を訪ねてみると、先客を接客中のマゼンタ店長が迎え入れてくれた。

マゼンタ(♂)1歳4ヶ月。綺麗な瞳と後ろ足の裏側にある黒い模様、長い尻尾がチャームポイント。店先でゴロンとするのが大好き。現在ダイエット中

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クリッとした大きくて澄んだ瞳が印象的なマゼンタが飼い主と出会ったのは2ヶ月のとき。とても小さかったマゼンタも、今では同店のほかに渋谷にあるサクラ フルール青山というホテルの支配人も務めるなかなかのやり手に成長した。また、この容姿と名前からメス猫と間違われることが多いというが、マゼンタは少々やんちゃなオス猫。ホテルのテーマカラーがピンクであったことや、おでこにMのような模様があることからマゼンタと名付けられた。
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幼いころのマゼンタ

 
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そんなマゼンタは好奇心旺盛で外に出るのが大好き。この日も気がつくといつの間にか店の外に出ていて、階段の隙間に顔を埋めたりして遊んでいた。また、店の脇のマゼンタがぴったり納まってしまうくらい細い路地に入っていってしまうこともあるという。今では途中まで行くと2本足で立って方向転換をしてから戻ってくるそうだが、以前は戻り方が分からず行った道をお尻で戻ってくるという可愛らしい姿も見せていたようだ。

たまたま店の前を通りかかった宅急便の配達員も、店先でゴロンとしていたマゼンタと目が合うと思わず足を止めて笑顔に。一瞬にして人の心を掴んでしまうマゼンタはまさにプロの看板猫だ
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鳥の鳴き声によく反応するというマゼンタだが、それよりも何よりも彼が気になるのは餌が入った袋のカサカサという音。ちょっとした音にも敏感に反応し、この音が聞こえると餌に向かって一目散に走って行った。マンチカンならではの短い足で一生懸命に走る姿がまた愛らしく……。この姿を見たいがために、ついつい袋の音を鳴らしてしまいたくなるほどだが彼は現在ダイエット中。餌自体もダイエット用のものに変更して本格的に励んでいるので、頻繁にこの姿を見ることは難しそうだ。
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2本足で立って餌をゲット

買い物にやってきた人々や、近くに店を出している若い層の人たちから店の前を通るたびに「マゼンタ~」と声をかけられるマゼンタは、この原宿という地でカリスマ店員に負けないくらいの人気者だ。ホテルと雑貨屋を往復する忙しい生活を送っているため、常にマゼンタ マゼンタに出勤することはできないが、マゼンタの出勤情報や店が開いているか否かはツイッターや電話で確認することが可能。長い尻尾を常にゆらゆらと優雅に揺らしながら仕事に励むマゼンタに会いたいという人は、事前に確認をしてから足を運んでみるのがおすすめだ。
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名前:マゼンタ(♂)
勤務先:マゼンタ マゼンタ
看板猫になるまでの経緯:2ヶ月のとき現在の飼い主と出会ったことをきっかけに。マゼンタ マゼンタ以外にホテルの支配人も務める。

—ある1日のスケジュール—
13時ごろ 店のオープンと同時に出勤(冬は帽子を着用して出勤することが多い)
店が閉まるのと同時に退社
(不定休のためマゼンタの出勤はツイッターもしくは電話でチェック)

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マゼンタ マゼンタ
マゼンタ マゼンタ
明治神宮前駅近くにある雑貨屋。猫モチーフのバッグやハンカチ、絵本など猫雑貨を専門に取り扱っている。また、店頭にはそんなグッズからひょっこり飛び出してきたかのようなふわふわの看板猫マゼンタも立っており、訪ねる人だけでなく店の前を通りかかる人までも癒している。不定休であったり、営業時間の変動もあるので、店が開いているか否かをツイッターや電話で確かめてから足を運ぶのがおすすめだ。
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