日帰りできる富士山絶景スポット

富士吉田市と富士山を見下ろす有名な忠霊塔は、富士山と同等のシンボル的な景色だ。斜面を背にそびえる五重の塔は新倉浅間神社の一部で、1963年に平和祈念のために建立された。

この名勝からは春はパステルピンクの桜、夏は青々とした緑、秋は燃えるような紅葉に囲まれた塔の姿など、季節を問わず素晴らしい眺めが期待できる。屋根に白い雪が積もる冬もまた美しい。さあ、カメラを準備して。

西湖いやしの里根場は、かつて農村だった場所が野外博物館となったもので、富士五湖の一つである西湖の岸からそう遠くないところに位置している。

趣ある田舎のたたずまいは理想的な撮影スポットで、そびえ立つ富士山が伝統的で魅力的なかやぶき屋根の家の背景となる。 根場村は1966年に大規模な土砂崩れにより壊滅し、今日見られる20軒の古民家は元の形に忠実に復元されたもの。今では工芸品の工房となっており、焼きもの、線香、織物などが作られている。

また、敷地全体が博物館となっていて、かつての農民の暮らしや、半世紀以上前に起こった悲劇的な災害について知ることができる。 

忍野八海は、インスタ映えする富士山の写真を撮るための条件を完璧に満たしている。かやぶき屋根の家と透き通った小さな池があり、遠くに富士山を望む、そんな日本らしい田舎の村を想像してほしい。

河口湖と山中湖（富士五湖の2湖）の間の小さな観光の村である忍野八海は、富士山の峰から直接水が流れ込む池を擁している。富士山の雪解け水は溶岩の層で濾過され、透明な天然水となるため、湧池でこの清らかな水を飲むことができる。 かやぶき屋根の家では土産や地元の名産品、工芸品を買うことが可能。うち何軒かはレストランとなっており、そばやうどん、そのほかの和食を提供している。

また、敷地内には昔の農工具や家庭用品、さらには侍の鎧や武器まで展示する博物館もある。

河口湖の北東岸、河口湖音楽と森の美術館のすぐ隣では、息を呑むようなパノラマが望める。湖の岸に並ぶ何十本もの桜の木によって、ピンク色の桜に縁どられた神聖な山の写真を撮ることができる春は、写真愛好家に特に人気だ。風がなく湖面にさざ波一つ立たないほど穏やか日には、この雄大な山が湖面に映り込むインスタ映えする写真も撮れるだろう。

高所恐怖症でなければ、東岸から富士パノラマロープウェイに乗ってみよう。天上山山頂近くの展望台まで上り、一方には河口湖を、もう一方には富士山を拝むことができる。

箱根は多くの温泉だけでなく、約3000年前にできたこの山間地のシンボル、広大な芦ノ湖でも知られている。ここから富士山を拝むにはいくつかの方法がある。なかでも、芦ノ湖と背景の山並み、有名な箱根神社の赤い鳥居の3点を望める南岸の元箱根から、あるいは湖を1日数回行き来する、楽しいけれどキッチュな観光船「箱根海賊船」のデッキからがおすすめ。