アートプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」では、関東大震災から100年を迎えた2023年の今年、鎮魂と再生の意を込めた主催企画「隅田川 百歳の瀬 ももとせのせ」を開催する。同企画は「すみゆめ踊行列」と「天宇受売命再生乃図」の2つのプログラムで構成される。
すみゆめ踊行列では、多彩な歌い手や音楽バンドを迎えて丸く輪になって踊る。関東大震災の著しい被災から復興した隅田公園の「そよ風ひろば」を舞台に、地元の芸能団体などを交えた生演奏盆踊りを中心に催す。
隣接する「牛嶋神社」では、葛飾北斎が疫病退散を祈念して絵馬を奉納したことにちなみ、隅田川の水で描くあぶり出し絵「天宇受売命再生乃図」が展示される。同作品は、魂を揺さぶる踊りで天照大神を誘い出した天鈿女命(あまのうずめのみこと)が、芸能と鎮魂の神であることから、災厄からの再生を願うものだ。
10月22日(日)には、神楽殿で「ライブあぶりパフォーマンス」が行われ、あぶり出しの実演と即興演奏を楽しめる。生演奏の盆踊りとあぶり出し絵を通じて、大震災の鎮魂と再生を願おう。