毎年7月第二日曜日に開催される、長雨が止むのを願って捧げる獅子舞「水止舞(みずどめのまい、ししまい)」。1321(元亨元)年に起源を持つ歴史ある祭りで、東京都無形民俗文化財にも指定されている。
藁筒(わらづつ)で簀(す)巻きにされた男2人が、転がされながら獅子舞行列の先頭に立って「厳正寺」まで進む。行列が寺に着くまでの間、水を浴びせられながら法螺貝(ほらがい)を吹き続け、最後に厳正寺の舞台で水止めの獅子舞が奉納される。
その昔、雨が降り止まず田畑の流出が続いた際、神仏に祈祷し、太鼓を叩き、法螺貝を吹いて三つの獅子の仮面を被って舞を奉納したところ、雨が止んだという伝えから始まったという。「水止め」の獅子舞は全国でもここだけでしか見られない珍しい行事なので、足を運んで見る価値はあるだろう。
2024年は、海の日である7月15日(月)に行われるので注意してほしい。
※13〜15時/入場は無料