「日本三大だるま市」の一つとして知られる、「深大寺だるま市」が今年も開催。深大寺は奈良時代に建てられた歴史ある寺で、「厄除けの深大寺」として多くの人に信仰されている。
境内や深大寺の参道には300軒以上のだるま店と100軒以上の屋台が立ち並び、期間中は身動きがとれなくなるほどの盛況となる。「元三大師堂」では、終日諸願成就の大護摩供が行われ、「だるま目入れ所」では、買い求められただるまに僧侶が一体一体、目入れをする。
深大寺のだるまの特徴として、左目に梵字(ぼんじ)の「阿」の文字を入れることがある。これは全国で深大寺のみが行っている特別な風習だ。「阿」の文字は「阿吽の呼吸」に由来し、物事の始まりを意味するという。
そのほか、雅楽の演奏を先頭に高僧が境内を練り歩く「お練り行列」は、だるま市のハイライトともいえる迫力あるイベント。見頃を迎えた紅白の梅を眺め、名物の深大寺そばを味わいながら地域の伝統を感じてほしい。
※9~17時/入場は無料