半導体の受託生産で世界最大の企業の一つである台湾の台湾積体電路製造(TSMC)が、熊本県菊陽町に日本では初となる半導体の工場を建設中だ。2024年末には量産開始を見込み、準備を進めている。TSMCは、同県に第2工場を造ることも発表しており、「新生シリコンアイランド九州」の実現に向けて大きな前進となりそうだ。
現在、同社の社員をはじめ、関連企業など多くの台湾出身者が熊本の地に入り、新たな生活を始めている。
こうした流れを受け、タイムアウト東京は熊本県、菊池市、合志市、大津町、菊陽町と協力し、台湾出身の人と日本人が「阿蘇くまもと空港」周辺を楽しむためのガイドマップ「熊本空港周辺でしかできない30のこと」を作成した。
本ガイドマップは、公益社団法人熊本県観光連盟と共同で作成。日本語と中国語(繁体字)の2言語での発行となる。
本格的な台湾食をはじめ、外食好き・野菜好きなど台湾人のツボをついたカフェやレストラン、景勝地や温泉、新たな滞在体験を提供する公園や図書館、スポーツ施設、ご当地チェーン、名物直売所、器店など「ここでしかできないこと」30件を掲載している。
日本語版と中国語(繁体字)版での掲載施設は同じだが、日本語版には「近年、台湾でも自宅でコーヒーを淹れる人が増えている」ことなど、台湾人スタッフから聞いた豆知識も紹介。リアルな台湾文化を知るきっかけにもなるので、ぜひ隅々まで読んでみてほしい。
2024年2月7日に行われた熊本県知事の定例記者会見の中でも、知事の蒲島郁夫が「ガイドマップでさらなる交流人口の拡大を図りたい」と期待を語った。
同誌は、2月中旬から、阿蘇くまもと空港や熊本駅、道の駅といった県内の観光施設、宿泊施設、周辺自治体(菊池市・合志市・大津町・菊陽町)のほか、台湾の旅行会社、飲食店などで無料配布される。東京では羽田空港や都庁の観光案内所などで入手できる。ぜひ一読し、旅の計画をしてみては。