愛媛県松山市の道後温泉の中心にある温泉共同浴場。街のシンボル的存在でもあり、1994年に国の重要文化財として指定された。2009年に発行されたミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは、最高位の三つ星を獲得。博物館化せず、今でも公衆浴場として多くの人に愛されている。
浴室は、1階の「神の湯」と、2階「霊(たま)の湯」の2つ。砥部焼の陶板画が飾られた石造りの浴室である「神の湯」は、大きな円柱型の湯口「湯釜」が鎮座する浴槽が特徴だ。「霊の湯」は最高級の花崗岩(かこうがん)と言われる庵治石(あじいし)や大島石を使った浴室で、「神の湯」に比べてこじんまりしているが、高級感あふれる空間になっている。
夏目漱石や正岡子規が通ったと言われている「坊っちゃんの間」や、日本唯一の皇室専用浴室「又新殿(ゆうしんでん)」など、歴史を感じる名スポットも見逃せない。
※2019年1月15日から、営業しながら保存修理工事中。利用可能な施設は公式ウェブサイトで確認しよう。