Photograph: Bokic Bojan / Shutterstock.com
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2021年、世界で最もクールな49の街

食や遊び、文化、コミュニティーに関する最高の場所をランキング

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この1年半の間、「ニューノーマル」という言葉をよく耳にしたのではないだろうか。新型コロナウイルスによるパンデミックが発生した時、人類は新しい時代に突入し、人々の日常も変わった。

しかし今では、その束縛から解放されつつある。国境の制限は緩和され、バーやレストラン、クラブなども再開した。ウィズコロナの時代はまだ続いているが、より良い普通の状態に似た何かに近づいている。

それは一体何なのか? これを知るには、周りで何が起こっているのかを見なければならない。2020年から2021年にかけて、私たちの都市は繁栄した。そして困難な状況にもかかわらず、コミュニティーは団結した。

さて、ここでは毎年恒例の『世界で最もクールな街』を発表しよう。今年はどうしてもランキングの優先順位を変えざるを得なかった。フード、ドリンク、ナイトライフ、カルチャーの項目のほか、コミュニティーの精神、回復力、持続可能性にも重点を置いている。

毎年恒例の『Time Out Index』(今年は約2万7000人が回答)の結果をそれぞれの都市の編集者や寄稿者が、重要な基準である「クールさ」「親切さ」「前向きさ」などと照らし合わせ、最終的な順位を決定した。

あなたの住んでいる街が選ばれたかどうか、チェックしてみよう。

原文はこちら

1~10位

1. ノアブロ、コペンハーゲン(デンマーク)

ノアブロには「クール」がある。その定義はさまざまだと思うが、コペンハーゲンの湖側の北に位置するこの地区はクールなのだ。ここでは歴史的建造物や超モダンな建築物、そしてコペンハーゲンをグルメスポットとして有名にしている飲食店が見事に融合し、存在している。

厳しい時期にもかかわらず、今年は新しいベーカリーやレストラン、自然派のワインバーが続々と登場。言うまでもなく、どの店も地元の旬の食材にこわだっている。

今年は、地域社会の取り組みも盛んになった。「車のない日曜日」が復活し、アブロゲーテ通りは音楽ライブやフリーマーケットの会場として利用されている。『Usynlige Stier(「見えない道」の意)』と呼ばれる新しいインタラクティブなアート展は、この地区でも最も危ないとされている場所に楽しさと彩りをもたらした。

最高の一日の過ごし方:Rondoでコーヒー、そして街1番のクロワッサンをテイクアウトしたら、まるで魔法がかかったような場所であるAssistens Kirkegårdへ行き、屋外で味わおう。ここはハンス・クリスチャン・アンデルセンが眠る場所だ。

その後は、Jægersborggadeへ。この通りの周辺には、サステイナブルな家庭用品、中古ファッション、北欧のスキンケア製品、職人が作るさまざまなプロダクトを売る店が立ち並んでいる。そして、ディナーはSilberbauers Bistroで食べ、The Barking Dogで寝る前の一杯を飲めば完璧だろう。

旅の計画:2022年6月1日(水)から5日(日)まで、『Distortion』が開催。ノアブロ地区全体が、カオティックで輝きを放つパーティー会場になるビッグイベントだ

2. アンダーソンビル、シカゴ(アメリカ)

スウェーデンからの移民が多く暮らしたアンダーソンビルは、今ではLGBTQ+のナイトシーンや、クラーク・ストリート沿いに並ぶバーやレストランでよく知られている。この1年でアンダーソンビルは大きく立ち直り、Nobody's Darlingthe Bird Cageなどの新しいバー、Parson's Chicken & Fishといったレストランがオープン。

Taste of Andersonville』のような素晴らしいイベントを通し、地元で長年愛されている飲食店にもスポットライトが当てられた。この地区は以前から住みやすかったが、湖のビーチや湖畔の公園に近いことで、パンデミック時にはさらに多くの注目を集めた。

環境に優しいゴミの堆肥化をシカゴ全体に普及させるためのモデルとなるパイロットプログラム『Clark Street Composts』を開始するなど、将来を見据えた取り組みを行っているのも魅力的だ。

最高の一日の過ごし方:まず、北欧風のベーカリーLost Larsonのコーヒーとペストリーを味わい、Woolly Mammothのビンテージ小物やWomen & Children Firstのフェミニスト文学をチェック。次に、絵のように美しいフォスタービーチを散策して、Hopleafでテーブルをゲットしてムール貝とベルギービールを楽しもう。

1日の終わりには、Bird Cageでのドラァグショー、Neo-Futurists劇場でInfinite Wrenchのシュールなパフォーマンスを見るのがおすすめだ。

旅の計画:毎年、この地区ではスウェーデン文化、地元企業、LGBTQ+カルチャーの祭典『Andersonville Midsommarfest』が開催されている。2022年の日程は、6月10日(金)から12日(日)までの予定。

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3. 鍾路3街、ソウル(韓国)

歴史があり、風変わりで、気取らないソウルの中心地、鍾路3街(チョンノサムガ)へようこそ。この地区の周辺にある宮殿やギャラリーなどの観光スポットはよく知られているかもしれないが、鍾路3街の「本当の魅力」も見逃すべきではない。

おじいさんたちが碁版を囲んでいるタプコル公園、ソンヘギルで伝統的なダルゴナを売っている屋台、品ぞろえ豊富なジュエリーショップ、北朝鮮料理を提供するレストラン、そして隠れ家的なカフェやビアハウスの数々に立ち寄ってみよう。

鍾路3街には、ソウルの伝統的なLGBTQ+エリアもある。この辺りは、1年で市内のほか場所よりも多くの苦痛を経験した(新型コロナの感染拡大初期にソウルのゲイコミュニティーがひどい汚名を着せられたことを覚えているかもしれない)。しかし、今は素晴らしいことに、再び活気が戻っている。

最高の一日の過ごし方:スタート地点は広蔵市場。緑豆チヂミやのり巻きなどのごちそうを堪能しよう。宗廟(そうびょう)の石垣の横を通るソンヘギルの穏やかな道を散策し、Café Sasaのよもぎラテでコーヒーブレイク。夕食は鍾路3街のバーベキューストリートでとり、再び腹が空いたらポジャンマチャ(屋台)で焼酎を飲みながら、イカの炒め物などの韓国の軽食を食べるのがいいだろう。

旅の計画:2022年3月、宗廟と昌慶宮の間に緑豊かな歩行者専用道路ができる。この整備によって、交通量の多い道路によって90年間も隔てられていたソウルの2つの名所がようやく結ばれるのだ。 

4. リース、エジンバラ(イギリス)

エディンバラ北部にあり、かつてスコットランドの主要な貿易港であったリースは、何世紀にもわたって工業と密接な関係を築いてきた。しかし今日では、文化的なホットスポットとしてよく知られており、大規模なアート施設や新進気鋭のビジネスに取り組む会社が集結。長い間放置されていたLeith Theatreや、30以上のクリエーティブな企業が入り、パフォーマンススペースも持つBiscuit Factoryなど、ここ数年で古い建物の再生もいくつか進んでいる。

再生といえば、かつてあった​​カレドニアン鉄道リース新線の高架跡にできたThe Leith Archesも話題。ここは、​​2フロアあるパブ兼イベントスペースで、入れ替わりでフード出店があるほか、ウェルネスプログラムも開催。そしていつもおいしいBross Bagelsの常設店もある。

最高の一日の過ごし方:おいしいもの好きであれば、居心地の良いLittle Chartroomやサンドイッチの名店、Alby'sに立ち寄ってみるといいだろう。財布に余裕があれば、ミシュランの星付きレストランのThe KitchinRestaurant Martin Wishartもおすすめ。最後はハーバーサイドを散策し、リース川を見下ろすTeuchters Landingや、昔からの人気店The Lioness of Leithなど、にぎやかなバーやパブで締めよう。

旅の計画:リースのローカルアイデンティティーに触れられるイベントが、毎年6月の『Leith Festival』と8月の『Edinburgh Mela』。しかし、リースで不動の人気を誇る週1回開催のストリートフードマーケット、The Pittでも、その2つのイベントの雰囲気を少しだけ味わうことができる。

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5. 駅地区、ビリニュス(リトアニア)

自称「アーティスト共和国」のビリニュスが高級化している今、市のクリエーティブスピリットは、駅地区にある。この場所では壁画、巨大なトニー・ソプラノ、新古典主義の建物に埋め込まれた彫刻(ベルリンのベルハインのようなドアポリシーを持つ騒々しいナイトクラブ、Kablysにある)など、ビリニュスで最も優れたストリートアートを見ることができる。

またソビエト時代の工場をリノベーションしたコミュニティー志向の広大な施設、Loftas Art Factoryがあるのもこの地区だ。この施設では、ライブやファッションショー、上映会などを開催している。

駅地区にはさらにカフェ(季節の素材を使ったカクテルが楽しめるLove Bar)やグルジア料理(Chačapuri)、ウズベク料理(Halės Plovas)、そしてビリニュスのベスト寿司屋(Narushi)など、変に気取らないおいしい外国料理を提供するレストランがある。

しかしこの地区で今見られるしゃれたブルータリズムのユニークな融合は永遠に続くものではない。つい最近、駅の改築コンペが行われ、ザハ・ハディド・アーキテクツが優勝。そのデザインは確かに目を見張るように素晴らしいといえる。

最高の一日の過ごし方:まずはビリニュスのベストベーカリーDruska MiltaiVanduoでゆったりとしたブランチを。その後、壁画や陶芸工房など通りながらHalės Marketへ行き、Rootsで地元料理を味わおう。夜は駅のホームにあるPeronasで一杯飲んで、Loftasでライブを楽しむといい。

旅の計画:毎年9月、3日間にわたってリトアニア最大の都市型音楽フェスティバル『Loftas Fest』が開催。主催はLoftas Art Factoryで、9つのステージでは地元の優秀なバンドやDJが出演する。

6. チェルシー、ニューヨーク(アメリカ)

過去2年間、我々はニューヨークで最もクールな地域として、アストリア、ベッド・スタイと、アウターボロー(マンハッタン区以外)にある地区を選んできたが、今年はマンハッタンに戻ってきた。緑地、持続可能性、コミュニティー開発という点で、この地区はほかの都市が追随できるトレンドを生み出しているといえる。

 最近では、南に「浮いている公園」であるLittle Island、北にはMoynihan Train Hall が登場。ハイラインとハドソン・リバー・パークは、これまで以上にオープンスペースを提供した。また同時にウォーターフロントのCity Winery、アート施設のDia Chelsea、刷新されたチェルシーフラワーマーケットなど、ニューオープンやリニューアルオープンの話題も多かった。

最高の一日の過ごし方:電車でペンステーションに行き、新しくできたMoynihanビルに立ち寄ってから、Day Drinksでコーヒーカクテルを飲む。そして、チェルシーマーケットにあるPearl River Martで買い物をしてから、リニューアルオープンしたばかりのDia Chelseaへ行こう。

ハイラインを歩き、日が沈む時間にLittle Islandへ。Cookshopで食事をした後は、Somewhere Nowhereでのパーティー、またはルーフトップバーGallow Greenのドリンクで一日を締めくくろう。

旅の計画:2022年春、ジャン・ミシェル・バスキアの展覧会『King Pleasure』が、Starrett-Lehigh Buildingで開催。ニューヨークで最も有名なアーティストの一人であるバスキアの絵画やドローイングなど、さまざまな展示品が見られる。

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7. 11区、ブダペスト(ハンガリー)

つい最近まで、ブダペストの11区(ウーイブダとも呼ばれる)を訪れる観光客の目当てといえば、アールヌーボー様式のゲッレールト浴場。しかし、今では市内のほかの繁華街と肩を並べるようになった。ゲッレールトの丘からドナウ川に沿って南下する場所にあるこの地区は、今最もホットな場所だ。

並木道のバルトーク・ベーラ大通りには、ボヘミアン風のカフェやバー、独立系のアートギャラリーが並んでいる。また、かつてのバス車庫をリノベーションしたバーや、廃虚を活用した野外劇場、ウクライナの廃船を利用したコンサートホール、さらには砂浜や川辺のバーがあるKopaszi Damなど、しゃれた再生プロジェクトも多い。ブダペストで最も愛されているオルタナティブバーの一つ、Dürer Kertが2021年に移転したのもこの11区だ。

最高の一日の過ごし方:Kelet Kávézó és Galériaで朝食をとり、ゲッレールトの丘でハイキング。街中まで戻ったら、バルトーク・ベーラ大通りに出て、Kopaszi Damへ。ここはランチを楽しめる店が豊富で、天気が良ければ日光浴もできる。夜に訪れるのもいい。その場合は一杯飲んで、Dürer Kertでライブを見るのがいいだろう。

 旅の計画:この地区はいつも活気にあふれているが、9月中旬の『Bartók Béla Boulevard Festival 』開催時には、一層盛り上がる。アート展、ストリートコンサート、パーティー、ワークショップなどを楽しもう。

8. ニョール、ダカール(セネガル)

セネガルの首都であるダカールの北西端に位置するニョールでの生活と大西洋は、切っても切れない関係だ。ニョール湾でくつろぐ地元の人から海岸に点在するダイバーやサーファーまで、この地区の住民は、壮大な景色を最大限に活用する方法をよく知っているといえる。

ウォーターフロントのレストランやルーフトップバーは活気に満ちているスポットだが、本当の「宝石」は本土から400メートル離れたニョール島かもしれない。絵のように美しいこの島は、ブーゲンビリアの花が咲き乱れる狭い通り、黄金色の砂の入り江、独特のストリートアート、海賊船の形をした学校などのユニークな建築物が見られる、まるで迷宮のような場所だ。

また、ニョールではコミュニティー意識が強く、湾の島側と本土側の両方の住民グループや企業は、この地区の美しさを次の世代に残すため定期的にビーチクリーンを行い、プラスチック利用の削減を実行している。

最高の一日の過ごし方:ダカールの名店、Graine D'Orでクロワッサンとコーヒーを買ってから、ニョール島に出かけよう。石畳の道を歩き、入り江で泳ぎ、ビーチで焼きたての魚を食べたら、Ngor Island Surf Campで波乗りを体験。夜になったらBayékouでフュージョンセビーチェを味わい、ルーフトップへ行きカクテルで乾杯しよう。ここはとてもおいしい店だ。

旅の計画:2022年5月中旬から6月中旬にかけて、アフリカ最大の現代アートフェア『Dakar Biennale』が開催。偶然にも、この頃は海水温が上昇し始める時期でもある。

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9. 西貢、香港(中国)

のどかなビーチ、絵のように美しいハイキングコース、管理の行き届いているカントリーパーク(自然公園)を見れば、西貢(サイクン)が「香港の裏庭」と呼ばれているのにも納得がいくはずだろう。自然に囲まれていることはもちろんだが、この地区は、香港の中心地に比べて人口が少ないことでも愛されている。

また西貢は、香港のほかの地区よりも持続可能性への強いコミットメントを示していて、有機農場、健康食品店、ゼロウェイストの店などが多い。Friends of Sai Kungのような環境コミュニティーグループがあり、定期的なビーチクリーンアップ、毎月のリサイクルイベント、西貢の景観を守るためのセミナーなどを行っているのもこの地区の魅力だ。

最高の一日の過ごし方:朝はHigh Island Reservoirで昇る太陽を見て、壮大な景色を眺めよう。澄んだターコイズブルーの湖は必見。西貢の市街地へ戻り桟橋を散策、Little Cove Espressoでカフェインを補給。

ミシュランの星を獲得した広東料理レストラン、Loaf Onで食事をしたり、街で最も古い店の一つである、Miss Hui Homemade Steamed Bunで伝統的なデザートを楽しんだりするのもいい。

旅の計画:周辺の島々に渡ることができるカイトフェリーに時間を合わせるといいかもしれない。島の雄大なビーチに驚くはずだ。

10. リッチモンド、メルボルン(オーストラリア)

メルボルンのCBD(中心業務地区)とスポーツエリアで隔てられたバーララング(ヤラ川)沿いのこの地区は、スタジアムが建設されるずっと前からクリン人が集まる場所だった。

 この地区で味わえるのは、3つの異なる雰囲気。ビクトリア・ストリートにはメルボルンで最も人気のあるベトナム料理街、ブリッジ・ロードはファッションや家具のアウトレット工場として知られ、スワン・ストリートにはメルボルン郊外で行くべきレストランやカフェが集まっている。メルボルンで最も愛されているライブハウスの一つ、Corner Hotelもある。

またリッチモンドは、非常にコミュニティー意識の高い地区でもある。Richmond Churches Food Centreは、ロックダウンを含め、過去30年間にわたってメルボルンの食料を必要としている人たちを支援してきた。リッチモンドが属するヤラ市議会は、世界で最初に気候緊急事態を宣言した自治体の一つであり、この郊外エリアをこの先も緑豊かな場所にするための野心的な計画に取り組んでいる。

最高の一日の過ごし方:チャーチストリートのカフェ、Top Paddockのブルーベリーとリコッタのホットケーキで一日をスタートさせたら、近くのブリッジロードにあるアウトレットでウインドーショッピング(または実際のショッピング)を楽しもう。

昼食は、Phuoc Thanhでバインミーを食べるのがおすすめ。もしスポーツイベントが開催されていなかったら、Melbourne Cricket Groundへ行くのもいい。スタジアムの舞台裏を見学することができる。夜は、Corner Hotelでパブの食事を楽しみながら、音楽ライブに耳を傾けよう。

旅の計画:フットボールのシーズン中に訪れるのがおすすめ。リッチモンド・タイガースの試合では、黄色と黒の服を着てタイガー・アーミーの一員になるとより楽しいはずだ。

11~20位

11. ノイケルン、ベルリン(ドイツ)

ノイケルンほど現代のベルリンのダイナミズムをよく表している地区はないだろう。市の南東に位置するこの地区には、過去10年の間、にぎやかなバーやブティック、レストランが出現したが、多文化を感じる雰囲気は健在。昔からこの地区を「ホーム」としている移民家族が経営する食料品店やカフェがたくさんある。特に夏になると、バーや地元のレバノン、シリア、トルコ料理のレストランに客が集まり、歩道があふれる。

しかし、この通りが真に活気づくのは、社会的な目的のためにコミュニティーが結集した時だ。ノイケルンは抗議行動やデモの中心地であり、ヘルマンプラッツ広場や地区の役所を起点に、人種間の平等や手頃な価格の住宅を求める参加者の声が大通りを駆け巡る。

最高の一日の過ごし方:Le Brotの焼きたてパンで一日をスタートし、運河沿いを歩いてからCompanionでコーヒーを飲む。その後は、天気が良ければ、近隣の公園(KörnerparkやTempelhofなど)を散策してみよう。夕食は、出来たてのトルコ料理が楽しめるÖrnek Lahmacun Grillhausで食べるのがおすすめ。

旅の計画:毎年9月の第2週目の週末に開催される『Popráci』の時期に訪れるのがいいだろう。このイベントは、18世紀から続く大きな干し草を転がす競技会だ。

12. メデジン、メデジン(コロンビア)

長いパンデミックから回復したセントロ地区(カンデラリアともいわれる)に行けば、そのルネッサンス(復活)を目の当たりにすることができるだろう。その時広場は人で埋め尽くされ、多数の小さなバーが再開、ストリートでは地元の音楽であるサルサ、バジェナート、レゲトンが再び聴こえてくるはずだ。

 今年セントロでは、大規模な改修工事が行われ、緑豊かなの多い大通りや自転車専用道路が完成。コミュニティーが主導する「ポケットパーク」も登場した。新たに植えられた木は、数百本にも上る。

しかし再開発が進んでも、コロンビア第2の都市の中心部である、この地区を特徴づける「陽気なカオス」は健在。インドアマーケットで職人が作った素晴らしいビールを手に入れても、舗道へ行き、屋台で買える塩漬けのマンゴービチェをつまみにして飲むのがいい。そうしているうちに音楽が聞こえてくる。足元を見ると、実に魅力的な中古品が並んでいるはずだ。こうしたこの地区のにぎわいは、まだまだ廃れないだろう。

最高の一日の過ごし方:ボテロ広場近くのカフェで伝統的な朝食であるカレンタオを食べ、広場にある巨大なシュルレアリスムのブロンズ像を見て回ろう。その後は、La Playaという通りへ。奇抜なColtejerビルやさまざまな建築様式の建物が立ち並んでいる。

次に向かうべきはHouse of Memory。ここはコロンビアの武力紛争に関する博物館で、草の根の抗議活動が行われたり、フェミニストエロティックアートの祭典『AEFest』などのイベント会場にもなっている。夜は、La Pascasiaへ行くのがおすすめ。インプロによるエレクトロミュージックが楽しめるパーティーは見逃せない。

旅の計画:2022年5月、周辺地域でも最も優れたテクノパーティーの一つ、Baum Parkが復活する。パンデミック前と同様、会場は素晴らしいラン園であるBotanical Gardensだ。

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13. ダルストン、ロンドン(イギリス)

朝でも昼でも夜でも、我々はダルストンに魅了されている。それは「かつての姿」を見ているだけなのか? いや、もちろんそんなことはない。時は流れているのだ。この地区には、ロンドンという街に求められるものは全てそろっているだろうか。チェックしてみよう。

素晴らしいパブ(当然、Duke of Wellingtonをはじめとするたくさんのいい店がある)、刺激的なレストラン(はい、どんどんオープンしている。最近の話題はリドリー・ロードのYes Please)、愛犬のための緑地(ハガーストン・パーク、ロンドン・フィールズは歩いてすぐ)、真のナイトライフ(Dalston Superstoreは決して枯れない)、アバンギャルドなジャズ(心のふるさと、Cafe Oto)というように、完璧だ。

またダルストンでは、道徳的な基準が保たれている。この地区はビーガンカフェや古着屋が多くあり、ロンドンで最も交通量の少ない場所としても知られている。特にこの一年は、持ち帰りビールの中心地となり、通りの歩行者天国化が進み、パークレットもたくさんできた。

こうしたことはロンドンのほかの地域に、ダルストンがいかに進歩的であるかを示すことになったといえる。ダルストンはここ10年でもたくさんの変化を経験しているが、実はそれらも本当に支持できるものばかりなのだ。

最高の一日の過ごし方:楽しい一日の始まりは、Dusty Knuckleというベーカリーがいいだろう。ここのサンドイッチは、地元の人たちの間では欠かせないものになっている。Eastern Curve Gardenで散策を楽しんだ後は、Rioで午後の上映を見てから、老舗の酒場Haggerstonで一杯。忘れてはいけないのが、Mangal 2。ここに立ち寄り、鶏もも肉の串焼きを食べるのはマストだ。

旅の計画:オルタナティブミュージックのフェス『All Points East』の開催時期(例年は5月)に訪れるのがおすすめ。会場はビクトリア・パーク。2022年にはフルパワーで元の状態に戻ると見込まれている。 

14. シルバーレイク、ロサンゼルス(アメリカ)

シルバーレイクはこの20年、常に注目を浴びてきた地区だ。過去にクールな地区ランキングに入っていたとしても、おかしくない。では、ますます高級化するこの地区を今年のランキングのトップ15圏内に押し上げた、この一年の要因は何だったのだろうか。

悪名高いラグジャリーなマーケット、Erewhonの登場?​​ロサンゼルスで最もきれいなパティオが復活したこと?いや、我々は、シルバーレイクが長引く不確実性にもかかわらず、のびのびとした雰囲気を醸し出していることに注目している。

 色とりどりの階段を登ったり、土曜日に開催されるファーマーズマーケットに立ち寄ったり、貯水池のほとりで友人とピクニックをしたりと、この地区では本当にゆったりと過ごせる。サンセット・ブールバード沿いでは飲食店の席が歩道へ広がり、通りは活気に満ちている。

例えば、The Black Catの駐車場は即席のビアガーデン、El Cidのテラスパティオは屋外の憩いの場となり、All Day Babyは一時食材店になったが、愛らしいダイナーが屋外席とともにまた戻ってきたのだ。だからといって、シルバーレイクはこれで満足というわけではない。マイクロバスが登場し、この地区では1ドル(約113円)でどこへでも行けるようになった。さらに、この地区の名前の由来となった貯水池では、フェンスを取り払って緑地を回復させようという動きが再燃している。

最高の一日の過ごし方:Gemini Bakehouseでサワードウやペストリーを買って、Silver Lake Meadowでピクニックをしよう。その後は、Neutra VDL Houseで建築やアートの展示をチェックするのがおすすめ。小腹が空いたらEl Rusoでソノラ風タコスを食べるといいだろう。

旅の計画:最近、クエンティン・タランティーノがVistaというアールデコ調の古い映画館を買い取った。シルバーレイクを訪れる時期は、この映画館のリニューアルオープンに合わせるといいかもしれない(時期は未定)。Vistaは厳密にいうと、シルバーレイクの一番端から1ブロック離れた、ロス・フェリスにあるのだが……。

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15. ダブリン8区、ダブリン(アイルランド)

ダブリン8区は、アイルランドの首都のエッセンスと魅力を見事に表現している地区だ。市の大部分が同じような見た目のホテルや高層ビルで埋め尽くされている中、この場所は昔の建築物の多く残している。しかし、この一年でポジティブな変化もいくつか見られた。

例えば、Lucky'sというパブは素晴らしい展示を行う文化的ホットスポットに生まれ変わり、Pearse Lyons Distilleryは教会の蒸留所を巡るツアーを再開したのだ。この地区はビンテージショップや雑貨屋、ストリートアート、マーケット、家庭的なカフェなどがあり、ダブリンで最もホットな料理人を見つけることができる場所でもある。

地元の人々が有機野菜を購入したり、サステナビリティーワークショップやイベントが開催され、学びの場にもなっている施設、Dublin Food Co-opも見逃せない。

最高の一日の過ごし方:犬も一緒に入れるカフェ兼ショップ、The Fumballyでくつろぐのがおすすめ 。ここでは、地元産菓子やおいしいコーヒーを楽しむことができる。次に、War Memorial GardensやPhoenix Park(数百頭の野生鹿が生息)を散歩したり、Irish Museum of Modern Artを巡ったりしてみよう。

午後になったら、TeelingsStillgardenRoe&Coなどの蒸留所のツアーに参加して、最後にMVPでビールを。MVPでは、音楽ライブやオープンマイクナイトなど、いつも楽しいイベントが開催されている。

旅の計画:ダブリン動物園では、2021年10月28日(木)から2022年1月9日(日)まで、壮大なアートインスタレーション『Wild Lights』を開催。1000個以上の光る造形物が園内を彩る。

16. ゾロティ・ボロータ、キエフ(ウクライナ)

かつて「中世のキエフ」への華麗な入り口があった場所が、今ではエネルギーと創造性がにじみ出ている魅力的な地区になった。キエフ旧市街の中心にあるReitarska、Yaroslaviv Val、 Striletska、Honcharaの各通りは、まるで流星のような速さで変化。

Zoloti Vorota(ウクライナ語で「黄金の門」の意)の周辺は、しゃれたバー、大きなストリートアート、隠れ家的なコーヒーショップ、デザイナーズブティック、ノスタルジーを感じさせるパイの店などがあふれている。

新しくオープンした店、歴史的な遺産保存を重視する強いコミュニティー意識、Square of Kyiv Intellectualsのような型破りな緑地など、ゾロティ・ボロータ地区は、前向きなキエフのエネルギーを体験(そして味わうことも)できる場所といえる。

最高の一日の過ごし方:地元の人気店、ZigZagでエッグベネディクトを食べたら、スタイリッシュなKashtan Coffeeでコーヒーを飲もう。その隣にある、大きなおりを見逃さないように。15年以上も人々を魅了し続けている3羽の年老いたカラスがいる。

その後は複雑なネオムーア様式のActor’s Houseに感嘆し、The Naked Roomギャラリーで現代アートに触れよう。最後は、地区の一番端にあるKosatkaのカクテルで乾杯だ。

旅の計画:Reitarskaで行われるブロックパーティーに旅行のタイミングを合わせるといいかもしれない(通常、夏の初めから秋の半ばにかけて開催)。DJプレイ、ストリートフード、フリーマーケットなどが楽しめる。

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17. ノールト、アムステルダム(オランダ)

20世紀末に造船業が撤退して以降、ノールトに不法占拠者や芸術家たちが移り住み、今日まで続くボヘミアンな雰囲気が生まれた。この地区には素晴らしいコーヒーショップやレストランが立ち並び、中心部の喧騒(けんそう)から逃れ、リラックスした雰囲気の中で仕事をしたいと考えている起業家たちの拠点として花開いている。

しかし、ノールトに起業家が多いからといって、単に「エッジー」なわけではない。この地区では、コミュニティーと持続可能性が重要なキーワードとなっていて、多くの施設では廃材を利用した家具、植物由来のメニューを提供するキッチンが設置されている。また、ノールトは住むのにも最適だ。再利用されている倉庫とよく考えられて作られた開発物件の間には、多くの緑地があり、新しく地下鉄も開通した。

最高の一日の過ごし方:まず、Café de Ceuvelで早めのランチをとろう。午後はかつては埠頭(ふとう)だったNDSMへ。ギャラリーやポップアップショップ、スタジオ、マーケットを自転車で回ろう。目を見張るようなグラフィティも必見。夜はPllekへ行くといい。古い輸送用コンテナで作られた巨大なバーレストランで、人工ビーチもある。

旅の計画:イースターの週末にNDSMでエレクトロニックミュージックのフェス『DGTL』が開催される。2022年はニーナ・クラヴィッツ、ブレスド・マドンナ、ハニー・ディジョンがラインアップ。同フェスは、世界初の循環型音楽フェスを実現させる野望を持っていることでも話題だ。

18. ビルレイ、モントリオール(カナダ)

「停止と開始」を繰り返して街がようやく再開した時、モントリオールの人々の誰もが、外へ出て2021年を最大限楽しいものにしたいと一致した考えを持っていたように思える。

ビルレイは、まさにそうしたこの街の人々の思いが実現される場所だったといえる。この地区の通りや素晴らしい公園は、地元の人々がシンプルに集まり、最大限の交流を楽しむためのオアシスとなった。長くて孤独な冬のロックダウンの後、街が最も必要としていたのは、そうした場所だったのだ。

ジェリーパークで繰り広げられた「即興フェス」では多くの人がビールや食べ物を買ったり、文化的なイベントを見に来た友達と遭遇できたようだ。市の中心部に位置するビルレイは、多様性に富み、フードやバーが急成長している。今年の最もクールな地区であることは、明らか(そして当然)だろう。

最高の一日の過ごし方:ビルレイらしい一日を過ごすのであれば、朝のコーヒーはPlace de Castelnauにある店で調達しよう。その後は、Jean-Talon MarketやPlaza St-Hubertへ行き、ショッピングを楽しむ。一日の終わりは、VestaのピザやKnucklesのパンツェロッティと自然派ワインをテイクアウトするか、TapeoTandemMoccioneでゆっくり食事を楽しむのもいい。寝る前の一杯はもちろん、Bar Le Recordで。

旅の計画:ジャリーパークでイベントがある時にビルレイを訪れるのがおすすめ。National Bank Openから冬のアイススケートやクロスカントリースキーまで、開催されるイベントはさまざまだ。

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19. サリーヒルズ、シドニー(オーストラリア)

シドニーの東に位置するサニーヒルズの中心部はグルメだけでなく、シドニーっ子が集まるおしゃれな遊び場として定着している。しかし歴史を1世紀前にさかのぼれば、この地域は悪徳ギャングの巣窟であり、周囲にはシドニーのゴロツキ商人のスラム街が広がっていた。

2021年現在、サリーヒルズの緑豊かな通りには、シックなカフェやブティック、シドニーで最も高く評価されているレストランやバーが軒を連ねる。サニーヒルズの大きな変貌には、かつての裏社会に存在した「レイザーギャング」たちでも想像できなかっただろう。

2020年末、シドニーでは新型コロナウイルスにより営業自粛や人数制限がかかっていたヴェニューを支援するために、ダイニングブームがスタート。この地域での活気あるホスピタリティーシーンはストリートへと爆発的に広がり、サニーヒルズは今最もにぎやかな郊外の一つになった。

今、シドニーに住む人々は10月にロックダウンから解放されるのを心待ちにしている。これらの屋外ダイニングは、これからやってくる「暑い」夏に間に合うよう、着々と準備を整えている最中だ。

最高の一日の過ごし方: サリーヒルズを2つの言葉に集約するなら、それは「ブランチ」と「ディナー」だろう。この地域は常に、Single O, ArtificerSample Coffeeなど、ワンランク上のブリューコーヒーを求めて、街中のコーヒーマニアたちでにぎわう。

また、Billsの伝説的なスクランブルエッグとコーンフリッターを食べるために、あるいはFour Ate Fiveのテーブルを確保するために、土曜の朝に45分(またはそれ以上)以上並ぶ人もいる。

Lennox Hastieのレストラン、Firedoorは全ての料理が直火で調理されているのが特徴。少し高めの料金設定だが、ここでしか味わえないグルメ体験が待っている。

旅の計画:シドニーで最も古い劇団の一つ、Belvoir Theatreの公演はぜひチェックしてほしい。長引くロックダウンは、シドニー中のプレイハウスにとってとても厳しい状況だった。2022年、ようやくその試練が終わり、劇場が観客へと解き放たれようとしている。

20. アンコーツ、マンチェスター(イギリス)

アンコーツはかつて綿織物工場が多く建ち並んだ地域だが、このエリアの魅力とは一体なんなのだろうか? その一つは、過去と現在の建造物が調和していることかもしれない。これらの建物の地上階には、マンチェスターの中でも特に地元色の強い有数の飲食店が入居しているが、同時に居住用アパートとしての役割を果たしいるのもユニークな点だ。

Hope Mill TheatreやSt Michael'sなどでは、マンチェスターならではの一流のライブショーを見ることができ、これらのスポットはこの1年でさらに団結したコミュニティーへと成長した。アンコーツのチャリティー団体、42nd StreetThe Horsfall galleryは、ロックダウン中にオンラインフェスティバルを開催し、130人以上の若者の声を集めた。

最高の一日の過ごし方: マンチェスターにあるミシュラン御用達のレストラン、Manaで忘れられないランチを堪能。その後は、Cutting Room Squareを散策してパブリックアートを堪能してみては。夜は、ホープ・ミル・シアターでミュージカルを楽しもう

旅の計画:メイフィールドパークは、マンチェスター初の都心の公共公園であり、100年以上前に初めて市内に建設された歴史ある公園だ。2022年秋にリニューアルオープンする新しいメイフィールドパークには、さらなるエッセンスと可能性が込められている。

21〜30位

21. サゲネ、オスロ(ノルウェー)

オスロの街は急速に発展しているが、いくつかの地区はその独特の個性を今も保っている。サゲネは、居心地のよいカフェやレストラン、歴史的建造物、広大な敷地の公園、印象的なネオゴシック様式の教会などがある地域で、現代的な街の新開発とはかけ離れているように感じられるエリア。

しかしこの地区にはオスロ発のブリューイング、Sagene Bryggeriや、子どものためのガーデニングと料理の持続可能な専門学校、Geitmyraなどの注目スポットがある。サゲネは単に過去の産物と言うだけではまとまらない、そんな場所だ。

近年は、若い世代の住民も増えてきている。オスロの街の中心地でありながら、物価が手頃、さらにクールであることを考えれば十分に納得がいく。

最高の一日の過ごし方: 家族経営のカフェ、カフェグラムでの朝食から一日をスタート。Rivertzke Kvartalのカラフルなバロック様式のアパート群の中をひたすら歩いたら、市内で最も歴史的価値のある農場、Vøienvolden Gårdを散策してみよう。

アーケル川の畔を散歩した後は、サゲネ教会のすぐ隣にあるオーガニック・デリ、Ekte Vareで昼食を。夜は、Mysterud Barで。ここでは、サガネの地ビールを心ゆくまで楽しむことができる。

旅の計画:オスロ・フィルハーモニーのコンサートシリーズ「Friluftskonserten」が、2022年6月にMyraløkka公園で再開催される。

22. 徐匯区(じょかいく)、上海(中国)

上海の徐匯区は一見、並木道の続く閑散とした街のようだが実はそうではない。徐匯区のある旧市街は、昔から上海で最もにぎやかな地区の一つとして知られてきた。今でも活気のあるこのエリアでは、昼には洗練されたコーヒーショップとして機能する店が、夜になるとナチュラル思考なワインバーに姿を変える(新しくオープンしたDosageやReceptionなどがその例だ)。

週末のテラスにはクラブ遊びの前の若者が集結。この周辺のクラブでは、常に国内トップの現行エレクトロニックの才能が集められている。一方、大通りにはクリエーティブなカラーを放つブティックや、屋上に菜園があるOha Groupの貴州火鍋レストラン、Maolagoなど、刺激的でモダンなレストランも立ち並んでいる。

最高な一日の過ごし方: レストラン経営者であるクレイグ・ウィリスの最新プロジェクト、Somethingでブランチを楽しもう。その後はAnfu Luにあるユーズドのアイテムを扱うDéjà Vuと、サステナブルなブランドKlee Kleeでショッピング。最先端の中国デザイナーを紹介するLabelhoodに立ち寄るのも忘れないでほしい。夕食は、ビーガンの火鍋レストランDuLiで、地元の味を存分に堪能しよう。

旅の計画:毎年4月に開催されるイベント「Common Gathering」では、200人以上の地元の気鋭デザイナーが上海文化広場に集結する。主催者のCommon Rare社は、年間を通してさまざまなコンセプトのマーケットを開催している。

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23. セントロ、メキシコシティ(メキシコ)

なぜセントロは、2021年のメキシコシティの中で最もクールな地域なのか?パンデミックの被害を受け、国の中心部であるシティは閉鎖されていた。しかしその間、街の人たちはコミュニティーの存続をかけて、さまざまな創意工夫をしてきたのだった。

休館していた美術館が協力しあって立ち上げたウェブサイト『Contigo en la Distancia』はバーチャルツアーや印刷可能なボードゲーム、講演会のビデオ、過去のコンサートなどさまざまな視点で利用者を楽しませてくれる。一方、マラケシュ・サロンのようなLGBTQ+バーのスペースは、かつて満員だった店のスペースにキッチンとしてのリフォームを加え、経済的な危機を乗り切った。

メキシコシティ中心部にある公園、アルメダ セントラルやソカロ通り、マデロ通りは、パンデミック以前は常に混雑している場所だったが、今は落ち着きを放っている。このような状況は、デモ行進を行うには理想的な機会だ。地元の人々の心を一つに結束したのは、トレビというアパートの閉鎖に対する抗議活動だった。この運動は、メキシコシティにおけるジェントリフィケーション問題ともつながっている。

最高の一日の過ごし方: プラザ・ガリバルディ市場の屋台で朝食を。ここにはポソレからケサディーヤまで、最高のメキシコ料理がそろっている。腹ごしらえを終えたら、アルメダセントラルを歩き、美術館や博物館などが点在するベジャス・アルテス宮殿​​からHidalgo駅の角までのエリアを訪れよう。ダンスを楽しみたければ、市内で最も有名なLGBTQ+バーの一つ、La Purísimaへ足を運ぶのもありだ。

旅の計画:メキシコシティで今後開催される最も重要な2つのイベントといえば『プライドパレード』(2022年3月)と『死者の日』(11月)だ。マーチはどちらも『The Angel of Independence(独立記念塔)』から始まり、最後はソカロ広場で終演する。

目に入り込む無数の色やリズミカルな音楽、エネルギーにあふれたメキシコシティの中心部で仲間と一緒にスペシャルな時間を共有する喜び。ずっと記憶に残る、最高の体験ができるはずだ。

24. グラシア、バルセロナ(スペイン)

バルセロナに住んだことのある人なら誰でも知っている事実、それは「一度グラシアに引っ越してしまうと、そこから離れることがなかなかできない」ということだ。バルセロナには、ほかにも素晴らしいエリアがたくさんある。しかし、グラシアの魅力とはその地に住んでみないと分からないものなのかもしれない。

グラシアには巨大なスーパーマーケットやショッピングモールはなく、個人経営の書店やデザイナーズブティック、レストラン、劇場、ライブハウスなどが集まっている。バルセロナの街中で見かける量り売りの店やビーガンストアは、トレンドになるずっと前からグラシアに住む住人が日常的に利用していたものだった。

また、この地区は強いコミュニティー意識があることでも知られており、一度地元になじんでしまうと外から移り住んできた人でもなかなか離れがたくなるのも事実。地元の自治体に所属したり、グラシアで行われる伝統的な祭りのために通りのデコレーションを手伝ったりと、地域コミュニティーが一体になる活動が今もごく普通に行われている。

木陰のある広場や狭い住宅街など、人々との距離を身近に感じられる素朴な街の風景も、グラシアならではの魅力かもしれない。

最高な日の過ごし方:バルセロナは、スペイン国内の規制緩和などからかつての活気が既に戻ってきている。グラシアにはレストランと展示スペースを備えたMurielや、インディペンデントマガジンやイラストレーションなどを購入でき、スペシャルなコーヒーも提供するEl Noa Noaなど、クールな社交場が続々と登場している。

これらのスポットをチェックしたらバルセロナのバンドが内輪でライブを行う地元っ子のたまり場、Heliogàbalものぞいて見よう。

旅の計画:毎年8月中旬にはグラシアの細長いストリートを占拠して行われる、有名な夏祭りがある。1817年から続くこの伝統的な祭りのために、地元の人たちは道を豪華にデコレーション。期間中はきらびやかな路地や街並みを眺めながら、路上で行われるライブミュージックやDJイベントを夜な夜な楽しむことができる。

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25. サウデ、リオデジャネイロ(ブラジル)

市街地の北側に位置するサウデは、多くが石畳の道や路地で形成されており、リオの熱狂的なダウンタウンとは一味違った雰囲気。1世代前の雰囲気を放つ古風なバーや美しいたたずまいのポルトガル建築、奴隷制度やアフリカ、そしてサンバの歴史や伝統が織り込まれたPedra do Salは、とても魅力的なスポットだ。

改築された港湾エリアにはMAR美術館や、UFOのようなシルエットが特徴の科学博物館、Museum of Tomorrowがありオリンピック大通り沿いでは巨大な壁画アートを眺めることができる。

2021年からスタートした、毎週日曜の午後に行われる野外音楽演奏は、Largo de São Francisco da Prainhaのバーが集まって企画したもの。このイベントは瞬く間に、この地域の文化的ハイライトの一つとなった。

最高の一日の過ごし方:まずはラデイラ デ ジョアン ホメンの美しい丘に登り、Morro da Conceiçãoからの眺めを楽しんで。カーサ オモロクムはアットホームな雰囲気のレストラン。ここではスパイシーなカイピリーニャとともに、アフロブラジリアン料理のランチを堪能してほしい。夜はBafo da Prainhaのライブミュージックとダンス、ブラジリアンバーベキューで締めくくり。

旅の計画:長引くパンデミックの影響により先送りにされていた、ビッグマーケット『Junta Local』が2022年1月にようやく開催される。同イベントは、リオデジャネイロの地元食材を紹介してきたマーケット企画団体で、2014年からその需要と存在感をアピールし続けてきた。

26. ケンプタウン、ブライトン(イギリス)

ケンプタウンは、その自由な精神から生み出される刺激的なナイトライフ、そして畏敬の念を抱かせる歴史ある建築物により、旅行者の間では昔から人気のあるスポットだ。さらに街の東側ではビーチの全面的な再構築が進められており、この先はクラブ好きだけでなく、アウトドア派にとっても欠かせない場所となるだろう。

開放的な砂利と砂で整えられたビーチには、野生動物の繁栄を目的とした自生種の植樹が行われている。新設された遊歩道を利用すれば、このエリアへのアクセスも簡単だ。さらに海からすぐの場所に屋外のスイミングプールがオープンする。ケンプタウンは、2022年のシティブレイクには理想的な場所となるだろう。

最高の一日の過ごし方:まずはEgg and Spoonで朝食を。さまざまなプレートメニューが用意されているが、中でも『ケジャリー』は絶品。おいしい焼き菓子もそろえているので、買い置きして自宅でおやつにするのもありだろう。海を一望できるアンダークリフ ウォークを散歩した後はブライトンのブリューパブ、The Hand in Handで乾杯だ。

旅の計画:2022年夏は、ケンプタウンビーチにオープンするNational Open Water Swim Centreで水遊びをしよう。50メートルの温水プールの一角には、コーヒーショップやクラフトビールバー、サウナが併設。今後、旅の疲れを癒やしてくれる場所としても注目されそうだ。

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27. ソロラキ、トビリシ(ジョージア)

ソロラキはグルジアの首都にある中心地。リバティ広場を中心とした通りで結ばれたこのエリアには、ブドウの木で覆われたロマンチックなエゾ(中庭)の陰に、シーツが風に揺れるように干されており、地下のトーン(伝統的なパン屋)からは、イースト菌のパンの香りをまとう温かい蒸気が尖塔(せんとう)から空に立ち上る。

アールヌーボー様式のソロラキの建物には、かつて19世紀のジョージアで最も優れた思想家や作家、芸術家たちが住んでいた。近年はトビリシの中でも最もクールなエリアとなり、カフェやバー、ポップアップレストランなど建ち並んでいる。

その全てを見守るように立っているのが、ソロラキの緑豊かな丘の上にある記念碑「カートリス・デダ」だ。ジョージアの母と呼ばれるこの像は、仲間にはワインの入った聖杯を差し出し、敵には剣を突きつけるというトビリシのシンボルでもある。

最高の一日の過ごし方:花柄の壁紙とベルベットの家具で彩られたエレガントなカフェ、LinvilleでKavaを飲みながら一日をスタートさせよう。20世紀初頭に建てられたこの建物は、かつてトビリシの文学者たちの共同スペースとして使われてていた。

腹が空いたらAmo Rameでキンカリの餃子を食べ、Dadi Wine Barでトビリシのワインシーンを垣間見るのもいいだろう。

旅の計画:毎年10月に開催されるトビリソバフェスティバルは、トビリシの食とアートの2つのシーンを祝うイベント。2021年度はオンラインでの実施となったが、2022年にはトビリシの街を舞台に開催される。

28. ブリッケル、マイアミ(アメリカ)

マイアミのミニマンハッタン、ブリッケルは今も成長と進化を着々と続けている。2021年の初頭には、線路の下を活用して作られたThe Underlineの一部となるBrickell Backyardの基盤工事が完了。その後は、直径10マイルにも及ぶリニアパークがオープンしている。

市街地にできたこの広大なオープンスペースにはパブリックアートが登場し、エクササイズをする人が増えたり、コミュニティーイベントが開催されたりと市民による利用が活発になっている。公園内にはFairchild Tropical Botanic Gardenの協力を得て、生き物の多様な生息地域が作られ、バタフライガーデンが点在している。

2021年のブリッケルでは、ハッピーアワーブームが再熱。仕事の後に気軽に立ち寄れるスポット、River Oysterは長期にわたって地元民に愛されてきたバーだが、道路沿いの広々とした場所に移転した。バーの跡地には、マイアミ最古のバーとして知られるTobacco Roadがリニューアルオープンした。

最高の一日の過ごし方:二日酔いでも腹が空いていても、B Bistro + Bakeryのクロワッサンを食べれば、一日を完璧に過ごすことができる。午後はBrickell City Centreでショッピングを楽しもう。

天気が悪くても、屋外モールでは雨風を防ぐことができるので心配はいらない。Riverside Miamiではウォーターフロントのスピンクラスを受講できるだけでなく、夕方になるとスタジオRedBikeがオープンする。

旅の計画:ロサンゼルスで最もホットなサパークラブの一つであるDelilahが、2022年の初頭にフロリダにオープンする。Delilahは南国をテーマにした広大なスペースを誇り、ヨットで来訪しディナーとショーをゆっくりと楽しむことができる。

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29. オースバーン、ニューキャッスル(イギリス)

オースバーンには、おいしい食事やドリンクを提供するヴェニューやアート鑑賞ができるスポット、夜通し遊ぶのに最適な場所がたくさんある。それと同時に、このエリアはコミュニティースピリットにあふれる地域でもあるのが特徴。

Ouseburn Trustは、地方の自治体やボランティア、ビジネスコミュニティーと協力して人々の日常生活を向上させているだけでなく、この地域の豊かな自然遺産や、脅威にさらされている生態系の保護に努めている団体だ。

オースバーンはどこを見ても緑豊かなスペースと、活気に満ちた現代的な開発が肩を並べている。この街が傑出しているのは、その絶妙なバランス。グルメ旅行に徹したり、歴史を肌で感じながら街を散策したり、はたまた最先端のアートギャラリーを訪れてみたりと、どんな観光客でも満足ができる場所と言えるだろう。

最高の一日の過ごし方:まずはZee's Beansの温かいコーヒーを飲みながら、Ernestでブランチを楽しむ。入場無料のOuseburn farmで動物とたわむれたら、Biscuit Factoryの展示を観覧。

地中海料理を提供するKilnの豊富なメニューの中から好みの料理を数種類をチョイスし、川沿いにあるTyne Barでビールを飲もう。最後はCobalt Studiosでのライブで盛り上がって、一日を締めくくってほしい。

旅の計画:2022年6月3日(金)から5日(日)まで開催される、イングランド北東部最大の音楽フェスティバル『This Is Tomorrow』に参加。このフェスティバルに行けなかったとしても、たくさんのショーやコンサートが開催されているので、自分好みのイベントを探すのも楽しみの一つだ。

30. バランコ、リマ(ペルー)

19世紀の宮殿や壁画、そしてヤシの木が立ち並ぶバランコは、ペルーの首都リマのボヘミアン地区。それと同時に、最もクールな地区として注目されている。近郊にはおいしいセビーチェを提供する「セビチェリア」や、カクテルバー、ストリートマーケット、アートギャラリーなどが点在。

崖の上にあるこの小さな地区からは、太平洋を見渡すことができ、リマの車の喧騒(けんそう)から逃れて徒歩での散策も可能だ。市長が自転車道を整備したことで、近年リマ新市街では自転車でも安全に移動ができるようになってきた。

リマの見どころは多いが、街を存分に楽しむにはペルーの食文化をとことん堪能することだろう。ぜひ訪れてみたいのが、世界トップレベルの女性シェフが経営するKjolleや、彼女の夫が経営し世界のトップ10レストランに常にランクインしているCentralといった一流レストラン。安価なストリートフードから高級レストランまで、リマの多様な食文化を体験できるスポットはたくさんある。

最高の一日の過ごし方:まずは、太平洋でのサーフィンに挑戦してみよう。ビギナーからプロまで、あらゆるレベルの人が楽しめる。波乗りの後は、セビーチェをはじめとするペルーならではの海鮮料理を堪能。午後はバランコ地区の緑豊かな道を散策し、夜はバー巡りに繰り出そう。

旅の計画:1〜月からののリマがおすすめ。平均最高気温は20度から22度ほどなので、比較的過ごしやすく、自国の真冬の寒さから逃れたい人には朗報だろう。

31〜40位

31.  チャンベリ、マドリード(スペイン)

チャンベリほど、マドリードの多彩な精神を表現している地区は他にないだろう。昔からグルメの街として知られるこの地区は、トレンディなコーヒーショップで朝食をとる若い家族と、ベンチに腰掛けリーガ・エスパニョーラの最新スコアについておしゃべりをする老夫婦が、肩を並べて暮らすようになった。

アットホームでありながら中心部に位置し、大通りと魅力的な路地が交差するこのエリアには、美術館やコンサートホール、優れたスポーツ施設が立ち並ぶ。チャンベリは今、パンデミックから見事に復活し、ますます活気づいた地区と言えるだろう。

今年のTime Out Indexの投票で、地元の人々からの票を最も多く集めたのも不思議ではない。私たちも、この街が大好きだ。

最高の一日の過ごし方:ヴァジェエルモソの市場は見逃せないスポット。腹ごしらえをしたいのなら、TripeaKitchen 154Craft 19などがおすすめだ。のどかな雰囲気のソローリャ美術館でアート鑑賞をしてもいいし(美術館にある庭園はロマンチックな雰囲気だ)、マドリレーニョ文化にどっぷりつかりたいならテアトロス・デル・カナルで観劇するのもいいだろう。

旅の計画:オープンしたばかりのスペイン初のカツ専門店、Don Pankoに一番乗りしてほしい。

32. ヴィノフラディ、プラハ(チェコ共和国)

近年プラハの郊外が活気づいているが、中でもヴィノフラディはその代表格と言えるスポットだ。19世紀に建てられた壮麗な建物が緑豊かな空間に点在するこの地域は、ヴァーツラフ広場から数分の距離にありながらも、まるで別世界のような雰囲気を醸し出している。

インターナショナルな若者やエラスムスの学生、デジタルノマドなどが定住しており、コスモポリタンなにぎわいを感じられるのもヴィノフラディの特徴。をJZP(Jiřího z Poděbrad)広場には、個人経営のショップやカフェが軒を連ね、活気に満ちたコミュニティーの中心となっている。

最高の一日の過ごし方:朝食はMarthy's Kitchenで。その後、リニューアルされた国立博物館を見学し、Martin's Bistroでランチを楽もう。午後はJZPファーマーズマーケットを訪れ、居心地のよいMama Coffeeでコーヒーブレイク。近くのTVタワーに登ったら、モダンなビアホール、Vinohradský Pivovarでビールとディナーを満喫。

旅の計画:夏に訪れたら、リーグロヴィ・サディ公園からプラハ城に沈む夕日を眺めてみてほしい。9月に開催される全国規模のフェスティバル『Zažit Město Jjinak(Take back your street)』も見逃せない。フェスティバル開催期間中のヴィノフラディでは、マーケットや屋台、ライブミュージック、シアターなどが開催され、祭り気分を満喫できる。

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33. カトン(シンガポール)

2011年にシンガポール初の公式な「ヘリテージ・タウン」に認定されたカトン。パステルカラーの店が軒を連ねる絵に描いたような街であるだけでなく、魂のある場所だ。骨董(こっとう)品を集めたプラナカン博物館から、目を見張るようなフレーバーのアイスクリームショップまで、この海辺の地区では過去が新しいものと出合うことができる。

この1年半の間に主要なショップやモールがいくつか閉鎖されたが、コミュニティー意識は持続。この街は、シンガポールのスプロール地区の中でもひときわ輝く宝石のような存在だ。

最高の一日の過ごし方:まず、イースト・コースト・パークで海辺の散歩やサイクリングをしてから、Chin Mee Chin Confectioneryで新鮮で熱々のカヤパンや半熟卵、ミルクコーヒーなど、地元の代表的な朝食を楽しもう。

その後は、Choice Cuts Goods + CoffeeでレコードをあさったりMicro Bakeryでパンを買ったり、のんびりした午後を過ごしたらA Vintage Taleで掘り出し物を探してみては。

旅の計画:ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ・イーストからチャンギまで、イースト・コースト・パークを横断する全長15キロの自然遊歩道がグランドオープンするので要チェックだ。

34. アンジョス、リスボン(ポルトガル)

文化の多様性、遠くからでも人が集まる大きな施設、刺激的な新店のオープンなど、アンジョスには私たちが地域に求める全てのものがある。歴史あるアルファマのすぐ北側に位置するこの地区は、ランドマークとなるカフェや文化施設、世界中の料理を提供するレストランがあり、これほど活気に満ちた場所はないだろう。

アルミランテ・レイス通りは、すでに市内で最も人気のあるサイクリングルートの一つ。アンジョス70は、現代的なフリーマーケットを繁栄させてきた。日中はコーヒーの香りが常に漂い、夜になるとクラフトビールを飲んだり、伝統的な小皿料理を味わったりもできる。思わず長居したくなる、そんな場所だ。

最高の一日の過ごし方:Maria Food Hubで心のこもった朝食を味わったら、 Retrosaria Rosa Pomarへ。ここは編み物やかぎ針編みが好きな人たちのメッカで、豊富なワークショップはチェックすべきだ。リスボンで最も美しいワインバーPifでは、スペシャルティーコーヒーが楽しめる。

旅の計画:2021年内にオープン予定のJardim do Caracol da Penha公園を散策。通りの反対側に建つDesterro Hospitalには、宿泊施設やオフィス、イベントスペースなどがある。

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35. 東京、代官山(日本)

ブランチスポットやサードウェーブコーヒースタンド、デザイナーズブティックなどが立ち並び高尚な街として知られる代官山は、少し気取った街だと思われても仕方がない。しかしそんなことはなく、この緑豊かなエリアには、オーナーが客の名前を知っている(たこ焼き屋の天風のような)フレンドリーな店や、スプリングバレーブルワリーのようなリラックスした雰囲気の店などがある。

最も重要なことは、この地区が東京の良いところを集めた場所であるということだ。六本木のニッチなアートギャラリー、下北沢のアンダーグラウンドな音楽関連の店、渋谷のにぎやかなバー、銀座のスタイリッシュさなど、全てが詰まっている。

最高の一日の過ごし方:モカコーヒーで陶器のカップに入ったイエメンコーヒーを飲み、代官山T-SITEでアートやデザインの本を探そう。そして、1919年に建てられた朝倉虎治郎の旧居を保存する旧朝倉家住宅へ、見事な伝統建築と100円で見学できる日本庭園がある。

最後にデブリで一杯。デブリは、禁酒法時代の秘密のバーを意識したという隠し扉がある、ネオン輝くスピークイージーだ。

旅の計画:代官山ラヴェリアの非日常的な中庭をチェック。ラヴェリアは、隈研吾が設計した10階建てのビルに生まれ変わる。2023年には、隈の特徴である生きた木をイメージしたティンバーフレームの中に、ショップやアパートメントが入居予定だ。

36. オー・マレ、パリ(フランス)

マレ地区のことを「知っている」と思うなら、考え直してほしい。ここで紹介するのは、観光客でにぎわうロジエ通りではなく、ランブトー、テンプル、サン・セバスティアン・フロワサールの間にある、見落とされがちなアートな三角地帯のことだ。なぜ多くの地元の人々がこの場所を評価しているかというと、ここ数年、しゃれた店が次々とオープンしているからだ。

マルシェ・デ・ザンファン・ルージュ市場内にある素晴らしいワインバー兼レストランのEnfants du Marché、現代アートギャラリーのSuzanne TarasieveEmmanuel PerrotinThaddaeus Ropac、数え切れないほどのビンテージショップやエシカルなコンセプトストアなどがある。

恐らく最も重要なことは、少なくとも私たちにとっては、この地区がパリのミクソロジーの最前線であるということだ。

 

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37. アルバティーン、アブダビ(アラブ首長国連邦)

アルバティーンは、のんびりとした雰囲気の漂う地域だ。アルバティーンのマリーナにはヨットやが浮かび、周辺にはにぎやかなカフェが点在。くつろぐのに最適な場所だろう。アルバティーンビーチは、アラブ首長国連邦で最も人気のあるビーチの一つ。

ギャラリー巡りが好きなら、エティハド・モダン・アート・ギャラリーや、故大統領のザーイド・ビン・スルターン・アール・ナヒヤーン(Zāyid bin Sultān Āl Nuhayyān)の生涯を伝えるザイード・ヘリテージ・センターなどで、文化に触れることができる。

歴史には興味がないという人にはこの周辺にはしゃれたコーヒーショップやレストランが並んでいるので、魅力的な発見があるかもしれない。

最高の一日の過ごし方:Tashasで朝食をとり、一日をスタートしよう。待ち時間があるが、風味豊かなフムスのトースティーとスパニッシュラテにはその価値がある。次に、本を持ってアル・バティーン・ビーチへ。夜は街で最もクールな場所、ANNEXで締めくくろう。

旅の計画:車で1時間ほどで行けるドバイでは、大規模な世界博覧会『2020年ドバイ国際博覧会(Expo 2020 Dubai)』が開催中だ。期間は2022年3月31日(木)まで。

38. フォズ、ポルト(ポルトガル)

ドウロ川と海が出合う場所にあるフォズは、ポルト中心部の喧騒(けんそう)から逃れることができる街。通りはランニングやサイクリングに適した広さがあり、ビーチは家族で散歩したり、サーフィンのレッスンを受けたり、砂浜に寝転がったりするのに理想的だ。

斬新なレストランやコンセプトストアが続々と登場しているが、フォズには歴史的建築物や古いモニュメント、由緒あるベーカリーや伝統的な市場も残っている。狭い路地、陽気な地元の人々、ポルトガル独特のアズレージョ(青と白のタイル)など、フォズ旧市街には独特の魅力がある。

最高の一日の過ごし方:一日の始まりは、海を見渡せるTaviで甘いスイーツを味わおう。その後は、一皿一皿が芸術作品のようなミシュランの星付きレストランPedro Lemosへ。締めくくりはポルトガルでもトップクラスのDJラインアップを誇るIndústria Clubがいいだろう。

旅の計画:毎年8月末に行われる、聖バルトロメオ祭の一環として行われる伝統的な紙衣裳のパレード。何カ月もかけて裁縫師が作ったまばゆいばかりの紙製の衣装を、街中で何百人もの参加者が身に着け、パレードの最後には、海で聖なる水浴びが行われる。

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39. セントラルスクエア、ボストン/ケンブリッジ(アメリカ)

ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学の間に位置するケンブリッジのセントラルスクエアは、学生やクリエーター、学者、地域の人々でにぎわうナイトライフの中心地。マサチューセッツアベニュー沿いには、昔ながらの酒場、新しいクラフトビール醸造所、タパスや伝統的なチベット料理を提供するレストラン、ジャズとインディーズロックで有名なライブハウス、サルサ、ヒットチャート、アンダーグラウンドテクノが流れるナイトクラブなどがひしめきあう。

地域住民の社会意識は高く、ビンテージショップ、屋外のファーマーズマーケット、非営利のコミュニティー食料品店のDaily Tableなど、サステナビリティを重視したビジネスが次々と誕生している。

最高の一日の過ごし方:Cheapo RecordsBoomerangsThe Garment Districtといったセカンドハンドショップを巡り、Artifact Cider Projectや新オープンのBlue Owl Rooftopで一杯楽しむ。新店舗のCloud & Spiritsや植物性食品を扱う老舗、Veggie Galaxyで食事をした後、Middle Eastで行われるショー、Havana Clubのライブで一日を締めくくろう。

旅の計画:Cambridge Dance Partyは、6月の最終金曜日に開催。セントラル・スクエアの通りに数万人が集まり、市庁舎前でライブDJとライトショーを展開する。

40. マウントプレザント、バンクーバー(カナダ)

19世紀のバンクーバーのビール醸造ブームの火付け役となった小川がなくなって久しいが、この歴史的な地域は、今でもバンクーバーのクラフトビールシーンの定番スポットだ。午後のうちに歩いて6つのテースティングルームを巡ることができる。

何の変哲もない工業用ビルやオフィスビルに描かれた、数階にも及ぶ壁画は美しい。クラシックなレンガ造りの倉庫と店先には、美しいビンテージショップ、ギャラリー、アーティストのスタジオが並ぶ。このエリアの雰囲気を最もよく表現しているのは、Dude Chilling Parkだろう。公園の名前は、町の標識を模したゲリラアート作品に由来する。

最高の一日の過ごし方:49th Parallelが提供するピーナツバター、ジャムドーナツ、地元で焙煎(ばいせん)したコーヒーでスタート。メインストリートを歩き、8番街と2番街の間にあるブルーワリーエリアを訪れる。夜は、クラフトカクテルをThe Narrow Loungeで楽しんだり、Fox Cabaretのショーを味わったりして一日を終えよう。

旅の計画:8月のVancouver Mural Festivalでは、マウントプレザント内に複数のステージを設け、壮大なストリートパーティーを開催する。

41〜49位

41. ジェームスタウン、アクラ(ガーナ)

長い歴史だけでなく、住民の人柄、フード、アートの3つがこの場所の魅力を引き出している。コロナパンデミックの間、ガーナの首都にあるこのエリアのコミュニティーは、かつてないほど団結していた。

1930年代に建設されたUssher Fort、Jamestown Lighthouseをはじめ、モニュメントや建築物の傑作も多数存在。アクラ最古の地域を味わいたいなら、ギャラリーを併設する赤と白の塔(約28メートル)に登るのがおすすめ。頂上からの眺めは絶景だ。

最高の一日の過ごし方:Jamestown Caféでヘルシーな朝食をとった後、近所をぶらぶらと歩く。人気レストランは、それぞれ独自の雰囲気を持ち、満足度の高いサービスを提供してくれる。日が沈んできたら、話題のパブで夜を過ごそう。

旅の計画:Chale Wote street art festivalを7月と8月に開催。世界中のアーティストが集まり、近隣地域で作品を展示していく。

42. セントロ、オアハカ(メキシコ)

美しい山々、蒸留酒のメスカル、トーストケーキのメメラ。オアハカは、この魔法のトリオを全て携え、世界で最も人気の都市の一つとして確固たる地位を築いてきた。中心部のセントロでは、芸術家のコミュニティーが精力的に活動し、有望なシェフも数多く暮らす。地元産のメスカルと尽きることのない愉快なおしゃべりを楽しみながら、格別な料理を味わおう。

クラフトマーケットやアートギャラリーが多数存在し、この地域の文化にも触れることができる。先住民族のアーティストから学び、彼らを支援するチャンスを見逃さないように。アートクラスへの参加もおすすめ。息を飲むほどに美しい風景をじっくりと眺めてみては。

最高の一日の過ごし方:Mercado Sánchez Pascuasで新鮮なフルーツと朝食のタコスを買い、El Llanoという自然豊かな公園に訪れよう。しばしくつろいだ後、インディペンデント書店と多彩なイベントプログラムを展開するEl Anheloへ足を運ぶ。

旅の計画:7月のGuelaguetza Festival:壮大なダンスや華麗な衣装を身にまとう先住民族の文化を色鮮やかに表現し、この街の魅力を深めていく。

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43. ムアンシン、マラケシュ(モロッコ)

ムアンシンは、16世紀のマラケシュで最も栄えた街。当時は裕福な商人、王族、ユダヤの人々が暮らし、宿泊施設のリヤドやモスク、寺院、フォンドゥークを建設した。最近新しくなったこのエリアでは、最先端のデザインを持つショップ、バー、レストランなどがオープン。伝統的な工芸品店やアンティークショップと肩を並べ、ルネサンス期を迎えている。

歴史的なリアドの庭園も復活。著名な造園家であるトム・スチュワート・スミスが手がけたLe Jardin Secretと美しいカフェを中心に据えるthe Dar el-Bacha palaceの2つの庭園は圧巻だ。ロックダウン中、ムアンシンのプライベートガーデンは独自の存在感を放ち、地域コミュニティーはHenna Caféのスープキッチンといった取り組みで団結力を高めた。Riad El Fennの広大なルーフテラスは、観光客におすすめのスポットだ。

最高の一日の過ごし方:Bacha Coffeeで提供されるシングルオリジンのコーヒーとケーキを味わい、周辺のショップとフォンドゥークを巡る。L'Midaではランチを、Le Jardin Secretでは午後のひとときを、El Fennではディナーをそれぞれ楽しもう。

旅の計画:新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたマラケシュでは、大きなイベントが開催される予定はない。感染症が流行する直前まで、ムアンシンの通りや店先を再整備していた。2022年の旅行に向けて、これ以上のものはないだろう。

44. ドバイマリーナ、ドバイ(‎アラブ首長国連邦)

水辺のフードトラックから、高級レストラン、シンプルな居酒屋、天空のルーフトップバーまで、ドバイマリーナにはドバイ市内で最もトレンディーな飲食店が集う。いずれの店でも美しい景色が広がっている。

このエリアは、ロックダウン後、健康のために何かを始めたい人に最適な場所だ。海岸沿いには、7キロメートル以上に及ぶランニングとサイクリングのコースを整備。近場のレンタルショップで自転車を借りられるのもうれしい。ビーガンカフェやヨガスタジオもビーチの近くに並ぶ。市内で一番クールな地域といえるだろう。

最高の一日の過ごし方:スポーツウエアを着てThe Platformに足を運び、早朝の高強度インターバルトレーニングのクラスを受講。高い所が平気なら、ドバイマリーナを横切る世界最長の都市型ジップラインで時速80キロメートルのスピードを体感してみよう。ジェイソン・アサートンによるMarina Socialで絶景を眺めながらビーフウェリントンを味わい、新オープンのKŌYŌで歌舞伎とアルコールを楽しみたい。

旅の計画:2021年10月21日(木)に開業する世界最大級の展望台、Ain Dubaiに登ろう。2022年3月31日(木)までの『Dubai Expo 2020』に合わせて訪れるのもおすすめだ。

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45. カディコイ、イスタンブール(トルコ)

コロナパンデミックにより、人々は自分が住む場所に何を求めているのかを強く意識するようになった。イスタンブールでは、カディコイに集まる人が増加している。海岸沿いには緑地と自転車専用道路が整備され、スタイリッシュなコーヒーショップが通りに並ぶなど、この街はイスタンブールで最も住みやすいエリアの一つだろう。

日中はカフェが盛況で、夜になるとバーから人々があふれ出すほどにぎやかだ。Yeldeğirmeniの路地には、アーティストによるワークショップやタトゥーサロンが点在し、Modaの茶園では、日陰で海の景色を楽しめる。イスタンブールの中でカディコイほど魅力的な地域はない。

最高の一日の過ごし方:オーガニック料理を提供するNaga Putrikaで、緑の天蓋(てんがい)とともに満足度の高い朝食を味わった後、最近新しくなったModa Seaside Parkを散策してみては。一日の終わりは、斬新なカクテルで有名なワンマンバーのFahrī Konsolosへ。

旅の計画:カディコイの自治体が運営する夏の一大イベント、Yaz Festivali。海辺の公園でライブや映画上映などのプログラムを展開していく。

46. ポブラシオン、マニラ(フィリピン)

Central Business Districtの角を曲がったところにあるポブラシオンは、穴場のレストランと酒場の宝庫。かつて風俗街として有名だったこの街は現在、古いアパートを改装したビジネスホテルやホステルが立ち並び、市内から集まった地元の人々と観光客でにぎわう。屋内での食事の代わりに、屋外のギャラリー、バー、アートスペースなどオープンエアの空間を楽しもう。

いくつかの施設が閉鎖を余儀なくされる中、 Agimat Foraging and Kitchen BarやAlamatといった大切な場所は今も生き残っている。絶品のプルタン(フィリピンのタパス)と自家製カクテルを味わってみては。

最高の一日の過ごし方:Goto Monsterで、ショウガとニンニクのきいたスープにホルモンを入れたかゆにトライ。敬遠されがちだが、前日の体の疲れを取り除いてくれる。Makati Poblacion Parkを散策し、Makati Museumや17世紀に建てられたSt Peter’s Churchを見学してほしい。Agimat Foraging Barに立ち寄った後、Z Hostelで寝酒をたしなむのがいいだろう。

旅の計画:6月29日に行われるBailes Delos Arcos(Dancers of the Arch)では、ポブラシオンに住む家族がダンスを踊り、この地域の守護聖人に敬意を表する。

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47. アリ、バンコク(タイ)

アリには、人口やマンション、Instagram用に作られたコーヒーショップが多すぎると思うかもしれない。しかし、この地域で過ごしてみると、美しい並木道、何世代にも渡って家を守る家族、豊富な食べ物、市場や緑地へのアクセスの良さなど必要なものは全てそろっていると納得するはずだ。

新型コロナウイルスが猛威を振るう中、このエリアはさらに自らの魅力を発揮。2020年3月以降、地域コミュニティーは互いに協力し合っている。食料不足時には小さな移動式の食料品店が登場し、オンラインでの集会も開催。コロナパンデミック以前に盛況だったカフェやギャラリーは、今も健在だ。クリエーティブで環境に優しい取り組みが、地元の人々だけでなく、観光客にも刺激を与えるだろう。

最高の一日の過ごし方:Landhausによるバイエルン風のパンとQraftのみそキャラメル入りクロワッサンを手に入れる。緑豊かな通りを散策し、Numthong Galleryをチェック。ここには、優れた現代美術の展示が集う。Puengchomの伝統的なタイ料理や、Ong Tongが提供するタイ北部のグルメもおすすめ。ディープな経験をしたければ、メインロードを歩き、活気に満ちたバーが立ち並ぶ複合施設、Aquaへ向かおう。

旅の計画:1年中どの時期でも楽しめる。住宅街のため、大規模なフェスティバルやイベントは期待できないが、年間を通してゆったりとした雰囲気を味わえるだろう。

48. コレガオンパーク、プネー(インド)

東のオックスフォードと呼ばれるプネーは、学生の街としても有名。安価な生活費、温暖な気候、壮大な自然、比較的少ない交通量を理由に、ムンバイから幅広い年代の人々が移住している。

醸造所、こぢんまりとした食品店、アンティークショップ、粋なカフェなどが並ぶコレガオンパークは、最もクールなエリアだ。もちろん、Osho Ashramという「瞑想(めいそう)リゾート」も素晴らしい。雑多なムンバイから抜け出したい人には、うってつけの場所だろう。

最高の一日の過ごし方:Chafa Café & Studioで、スムージーサラダや卵料理といったボリュームたっぷりの朝食をとる。静かな小道を歩き、Osho Ashramを囲む豪華なバンガローでくつろぐ。Savya Rasaの南インド料理を堪能した後、メインストリートにあるboho marketへ。The Daily All Dayで食前酒を楽しみ、Botequim Cervejariaが提供するビールとステーキで夜を締めくくるのがいいだろう。

旅の計画:8月中、10日間にわたって開催される文化の祭典、Ganesh Utsav。美しい風景と音楽に加え、たくさんの巨大な人形が登場する。

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49. エルアラヤン、サンティアゴ(チリ)

山に囲まれたエルアラヤンは、サンティアゴの端にあり、アンデス山脈が始まる場所。煙に包まれたサンティアゴでは、憲法改正を巡り市民の意見が対立中だ。しかし、エルアラヤンだけは時を忘れ、アリエロのカウボーイが通りを走ったり、ヒッチハイカーが車を捕まえたりしている。

人里離れた谷は、海抜約1000メートルにも及ぶ。冬はアンデスの強風により暖かく、夏はサボテンの生えたLos Nogales Nature Sanctuaryを流れる川で冷涼な気候を保つ。

最高の一日の過ごし方:夜明けとともに、Cerro Pochocoに向かうハイキングを開始。インカ文明の聖地、Cerro El Plomoの埋葬地を見渡せる。ハイキングの後、Rosaliaのエンパナーダを味わうのがおすすめ。マポチョ川に沿って歩き、スケート場を訪れよう。スケート場は、チリのデコボコ道の両側から集まった子どもたちでにぎわっている。夜は広場のレストラン、Masticaで植物を眺めながら夕食を楽しもう。昔ながらのバーであるTaberna Sátiraでは、ライブ演奏と寝酒を堪能したい。

旅の計画:9月18日のFiestas Patrias(独立記念日)には、Parque Las Rosasで伝統的なたこ揚げが楽しめる。老舗のDona Tiñaで、caldillo de congrioという名物のシチューを注文してみては。

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